2020/12/02

選手

車いすテニス上地結衣選手が住友ゴム神戸本社に来社しました~コロナ禍の遠征の苦労を語る~

プロテニスプレーヤーは常に海外転戦していますが、コロナ禍で状況が一変しました。
各国が設けている隔離期間を考慮して渡航するのはもとより、大会参加前には何度もPCR検査を受けなければならず、「全仏オープン」では4回も受けました。鼻のPCR検査は日本とアメリカは、比較的優しめにしてもらえたのですが、フランスはぐりぐりと容赦なかったです・・・(笑)

自粛期間中は実家でトレーニングに励んでいました。
15歳のころから転戦しているので、それ以来初めてこんなに長く実家にいて不思議な感じでした。約半年ぶりの遠征となった「USオープン」は、少し硬いスタートとなりました。
とにかく、今年はコンディション維持が難しかったです。
そして何より、新型コロナウイルスにかかってしまうかもしれない、また、もしかしたら自分が感染させてしまうかもしれないということ、両方とも怖かったです。ダブルスの場合、片方がかかってしまっていたら、もう片方に迷惑が掛かってしまいますし、いろいろと悩みました。

コロナ禍で不安もたくさんありましたが、今年、「全豪オープン」では単複とも、「USオープン」ではダブルスで、「全仏オープン」はシングルスでそれぞれ優勝することができました。(グランドスラムでの優勝回数はシングルス8回、ダブルス16回)
このような状況の中でも結果を出せたことが自信にも繋がりました。

「全豪オープン」は真夏なので、まだやりやすいかと思っています。あの暑さでウイルスが生きているのがすごいですね(笑)ご存じの通り、試合するにも大変な暑さなので・・・
「全豪オープン」の開催は決まっていますが、その前後の大会などの開催についてはまだ決定しておらず、スケジュールを決めかねています。

大変な時期ではありますが、来年もしっかりと頑張りたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします。