今年のブースで展示したのが、先日ダンロップが開発に成功したことを発表した『スリクソン Z-STAR +e80 (プラス イーハチジュウ )』(非売品)。入り口にはその巨大オブジェも設置しました。
ダンロップでは、2020年に発表したサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」の中で、「2050年に全ゴルフボールのサステナブル原材料比率を100%とする」という目標を設定。その達成のための第一歩として、2023年11月に発表したのが環境対応コンセプトゴルフボール「スリクソン Z-STAR+e」(非売品)でした。同モデルは、ダンロップのゴルフボールとして初めて、植物由来のバイオマス原材料一部に使用し、当時の「スリクソン Z-STAR」と同性能を実現したもので、従来の石油由来の原材料と比べ、製造時のCO₂ (二酸化炭素)排出量を削減することに成功しました。この度発表した『スリクソン Z-STAR +e80』は、その進化版と言えるものです。
カバーに、トウモロコシから抽出したバイオウレタンを配合した「スリクソン Z-STAR+e」のサステナブル原材料比率は約9%でした。それに対し、『スリクソン Z-STAR +e80』のサステナブル原材料比率は約82%と大幅にアップ! この比率は、業界最先端の技術を誇るダンロップだから実現できた、他では真似のできないものです。
『スリクソン Z-STAR +e80』に採用したサステナブル原材料は次の通りです。
1.ゴルフボールの主原材料である「合成ゴム」に、環境に配慮した原料を採用(マスバランス方式)。
2.ゴムの強度や弾力性を高めるために使用される「架橋剤」に植物由来のジアクリル酸亜鉛を採用。
3.カバーとペイントにトウモロコシ由来のバイオポリオールを組み込んだウレタンを採用
これらの植物由来の材料を採用しながらも、多くのツアープロたちも使用する「スリクソンZ-STAR◆DIAMOND(ダイヤモンド)」とほぼ同等の性能を実現したのは画期的と言えるでしょう。
さらにダンロップでは、「資源循環(サーキュラーエコノミー)」を目指し、 東レ株式会社との協業で“sports to sports”、すなわちスポーツ用品からスポーツ用品へのリサイクルの実現に向けた取り組みも進めています。『スリクソン Z-STAR +e80』でも、ダンロップのゴルフクラブの製造工程で発生するカーボンシャフトの廃材から、東レが持つ炭素繊維リサイクルに関する各種ノウハウをベースにリサイクルカーボンファイバーを抽出、ミルド(※)化し、コア層に配合しました。
また、パッケージも環境に配慮し、原料の一部に木材パルプの代わりに牧草や穀物繊維を配合した紙を使用。形状も「スリクソン Z-STAR+e」から変更することで、紙の使用量を削減しています。
このほかブース内では、ダンロップと同じ住友グループの住友電気工業が、CO₂と金属(主に鉄)を使って生成する環境配慮型の〝未来素材〟「metacol(メタコル)」を材料に使って製造した「SRIXON×metacol ゴルフギフト グロリアスモデル」や、タイヤ事業部、ハイブリッド事業部のSDGs達成のための製品も展示し、全社で環境に配慮したものづくりを進めている姿勢をギャラリーの皆さんにPRしました。
(※) 炭素繊維(カーボンファイバー)を短く切断・粉砕して粉末状にしたもの。