晴天に恵まれたものの、4日間で最も強い4.7m/sの風と難しいピンポジションがプレーヤーたちを悩ませた最終日(6月12日)。だが、通算8アンダー、トップと4打差の4位タイで、最終組の一組前でティオフした山下は、序盤から攻勢をかける。
1番パー5で第3打をピンの右2mにつけると、これを沈めてバーディ。好スタートを切ると、5番パー4でもバーディを奪い、通算10アンダーにスコアを伸ばした。
すると山下は、折り返し直後の10番パー4でも、ピン奥4mからのパットを沈めてバーディ。さらに14番パー4では、第2打をピンの左1.5mにつけるナイスショット。このバーディパットを決めて通算12アンダーとし、ついにトップをとらえた。
そして、トップタイで迎えた最終18番パー4。ティショットを右のラフに外し、そこからの第2打もグリーン右奥のラフへ。池に向かって下る30ヤードの難しいアプローチが残ったが、山下は見事にこれを50cmに寄せ、難なくパーをセーブ。通算12アンダーの首位タイでホールアウトすると、後続のプレーヤーがスコアを落とし、山下の大逆転優勝が決まった。
さらに、今季初優勝を飾った5月のメジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」に続き4日間競技を制したことは、山下のゴルファーとしての総合力の高さを証明することとなった。
この勝利により、目標に掲げていた「年間複数回優勝」を達成するとともに、8月の「AIG全英女子オープン」の出場権を手にした山下。今シーズンのさらなる活躍を楽しみにしたい。
なお、他のダンロップ契約プロでは、最終日にベストスコア「67」をマークした勝 みなみが3位タイに入ったほか、小祝 さくらとルーキーの尾関 彩美悠が8位タイでフィニッシュした。
《山下 美夢有選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV
■ ドライバー:スリクソン ZX7(9.5°)
■ フェアウェイウッド:スリクソン ZX(#3、#5)
■ ハイブリッド:スリクソン ZX(#4、#5)
■ アイアン:スリクソン ZX5(#6〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランド RTX ZIPCORE(48°、52°、58°)
■ キャディバッグ:スリクソン
■ ヘッドウェア:スリクソン SMH1130X
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
■ アンブレラ:スリクソン GGP-S006
※プロ選手は製品を個別にカスタマイズして使用している場合があります。