2022/12/14

SRIXONレポート

《ウリは飛距離だけじゃない! 打感がソフトでスピンもかかる!》飛ばしのプロたちが語る『スリクソンX3』本当の実力

※1 一般社団法人日本プロドラコン協会(JPDA) https://prodracon.com/
※2 https://prodracon.com/about-dracon/history/

〈出席者:浅田 裕亮プロ、今泉 健太郎プロ、清水 宏児プロ、安田 久伸プロ〉

司会:みなさんは、今年3月のドラコン競技から『スリクソン X3』(以下、X3)を使っているそうですが、最初に打った時の印象は?

清水 宏児プロ(以下、清水):打感がすごくいい、というのが第一印象でした。潰れてから飛び出していく感じなので、スピン系のボールに近いんです。だから、最初に打った時は、それほど飛んでいないのかなと思ったのですが、落下地点に行ってみると、前のモデルより5~10ヤードは飛んでいるんです。

浅田 裕亮プロ(以下、浅田):前のモデルもそうでしたが、とにかく曲がらないです。それに、飛びます。僕は今年、自分の最長記録を7年ぶりに更新しました。それも2回。まず375ヤードを打って、次に384ヤードが出ました。去年と同じコースで打って、しかも去年は48インチのドライバーを使っていたのを今年は46インチにした上で更新。これは絶対にボールの性能が上がったからだと思います。

今泉 健太郎プロ(以下、今泉):飛距離が伸びたなと思いました。実は僕は今年の4月に新型コロナに罹って筋力が落ちてしまって、それまでより飛距離も3番手落ちてしまったんです。それなら飛ぶボールに替えようと、ラウンドで「X3」を使い始めたのですが、練習場で練習していたら元の飛距離が戻ったので、ラウンドで「X3」を使ったら「飛びすぎるやん」と(笑)。ドライバーはもちろんですけど、アイアンも確実に1番手は飛びますね。

安田 久伸プロ(以下、安田):僕は、準優勝した今年4月の茨城大会で初めて「X3」を打ったのですが、自分の感覚を実際の飛距離がほとんど凌駕したんです。270~280ヤードぐらいかなという感触のショットが320~330ヤードも飛んだので、「え? ウソでしょ?」と自分でもビックリしました。「安田君て、そんなに上手かったっけ?」と周りにも驚かれました(笑)。それと、浅田さんが言ったように、ラウンドで使っていると曲がりが少ないなと感じます。今までだったらグーっと曲がっていたのが、曲がらずにそのまま行くというか。だから、今までより安心して打てます。

浅田 裕亮プロ

公式最長飛距離:384ヤード(フジ天城GC)
主な戦歴:2020+21年プロドラコンツアー年間ランキング1位 プロドラコンツアー2021全日本大会優勝
※AGTFゴルフティーチングプロ

今泉 健太郎プロ

公式最長飛距離:404ヤード(東名CC)
主な戦歴:2020+21年プロドラコンツアー1勝 2022年プロドラコンツアー2勝
※NGF上級インストラクター

司会:アマチュアのみなさんの「X3」に対する評価はご存じですか? ドラコンプロはアマチュアとラウンドする機会も多いそうですが。

今泉:先日、あるコースで、88歳の男性とラウンドする機会があったのですが、その方が「最近また距離が落ちた」と言うので、「1回使ってみます?」と「X3」を渡したんです。その方とは以前もプレーしたことがあるのですが、前回ティショットでギリギリ超えていたバンカーを、「X3」で打ったら軽く超えていきました。それを見た76歳の方が「何それ? 俺も欲しい」と言うので渡したら、「これ、メッチャいいじゃん!」と(笑)。お二人とも、ヘッドスピードが落ちて、スピン量が足りずにドロップする球が多かったのですが、そういう人にも「X3」はいいと思います。

清水:僕は、レッスンをしている人に「なんか飛ぶボールない?」と聞かれて、「これいきましょう」と「X3」を勧めてるんですけど(笑)、若い時に競技に出ていて、最近ちょっと飛ばなくなったという人の評価はすごく高いです。ディスタンス系のボールのカチーンという打感に慣れている人が「X3」を打つと、打感がやわらかいので「これ、飛んでるの?」と聞くのですが、計測するとやっぱり飛んでいるんです。人によってはボール初速が5 m/sは変わりますから。

浅田:「X3」の球離れは、「スリクソン Z-STAR XV」とかのスピン系ボールと似ているんですよ。ディスタンス系のボールは、滑ったり、球離れが速すぎたりするので、当たった感じと出る球がちょっとズレる。でも、「X3」は、インパクトした感じと出る球が一致しているから、イメージした通りの球が打てるし、スピン系のボールを打ち慣れている人も打ちやすいんだと思います。

安田:僕は、一緒にラウンドする人から「ドラコン選手が使っているボールなら、どうせ飛び系なんだろ?」と言われるので、「じゃあ使ってみてください」と「X3」を渡すんです。それで実際に打ってみて、「いいね、これ」と言ってファンになった人は何人もいますよ。

清水 宏児プロ

公式最長飛距離:399ヤード(フジ天城GC)
主な戦歴:2022年プロドラコンツアー4勝 PLDA世界選手権 日本代表(2021年、2022年)
※日本プロゴルフ協会ティーチングプロ A級 ヘッドスピードトレーナー

安田 久伸プロ

公式最長飛距離:379ヤード(シャトレーゼCC札幌)
主な戦歴:2022年プロドラコンツアー 優勝1回、準優勝1回
※ヘッドスピードトレーナー

司会:先代モデルと「X3」をくらべてみて、飛距離のほかにも違いはあるのでしょうか?

今泉:前のモデルは、ドライバーは飛ぶけど、アイアンとウエッジ、パターの打感が硬くて正直ラウンドで使うのは難しいなと思っていました。でも、「X3」は普通にラウンドで使えます。打感は「XV」に近くて、それより軽いかなという感じで、ウエッジのショットもスピンが入るのでちゃんと止まります。低い球も高い球も打てるのは、飛び系のボールでは珍しいですよね。

浅田:僕もラウンドでずっと「X3」を使っていて、今年8年ぶりにストロークプレーのプロの予選会に出た時にもこれを使いました。プロのセッティングで、グリーンも硬くて速いので、最初はビビってショートしていたんですけど(苦笑)、「もうええわ」と思ってウエッジで突っ込んだらスピンがかかって普通に止まりました。それに、ドライバーだけじゃなく、アイアンでも飛ぶから、パー3でも一番手短いクラブを持てるんですよ。その分、グリーンで止まるし、普通に高さも出る。すごいボールやなと僕は思っています。

清水:ドライバーと同じように、前のモデルはアプローチでも球離れが速くて、パーンと飛んでしまうことがあったんですけど、「X3」はフィーリングがものすごくよくなって、フェースに乗る感じがあるので、細工がしやすいです。カバーがやわらかくなったので、シニアの方とか非力な女性でもやわらかさを感じられるはずだし、飛ぶだけじゃく、ショートゲームの性能も高いのがわかると思います。

安田:
僕は、みなさんのようにレッスンできるほど上手くはないのですが、前のモデルと「X3」のスピン量の差は僕にもわかります。たとえば、パー3のティショットを7番アイアンとかで打った時に、以前のモデルはちゃんと当たってもグリーンをこぼれてしまうイメージがありました。それが、「X3」ならスピンが入るのでしっかり止まります。だから、ゴルフが楽しくなりましたね。それに、52度のウエッジで打つと、受けグリーンならバックスピンで戻るので、一緒に回ってる人に「すげえ」とか言われて(笑)。

浅田:「X3」はアプローチショットで、前にではなく、上に飛び出す感じなんです。高さが出やすいから、グリーンが硬くなったとしても、落しどころを変えればいいだけなのであまり気を使わなくていい。だから、フワッと上げるアプローチショットはメッチャ打ちやすいです。それにスピンもかかるので止まるし、アプローチが苦にならないんです。

〈出席者:大和田 沙羅プロ、押尾 紗樹プロ、嘉数 舞美プロ、柳井 紗奈プロ〉

司会:まず、「X3」を最初に打った時の印象から聞かせてもらえますか?

嘉数 舞美プロ(以下、嘉数):ドライバーからアプローチまで、打感が前のモデルより断然柔らかくなったのが印象的でした。ラウンドでも使いましたが、ロングアイアンでもスピンがかかって、着地してから4~5ヤードで止まったし、短い番手になるとバックスピンで戻ったり。私はふだん「スリクソン Z-STAR XV」を使っているのですが、それに近い感覚でプレーできました。

柳井 紗奈プロ(以下、柳井):私は、ドライバーのキャリーが前のモデルより出るなと感じました。アイアンも同じで、5番アイアンで10ヤードは飛距離が伸びました。前のモデルで180ヤードだったのが、「X3」では190ヤード。しかも、キャリーしたところにポンと止まるので、計算しやすいんです。だから、短めのパー5のセカンドショットとかで、ピンが奥にある場合には普通に狙いに行きます。

押尾 紗樹プロ(以下、押尾):190ヤードを5番アイアンて、意味わかんないけど(笑)。私は、ドラコンでフェアウェイをキープするために、高い球、低い球を打ち分けるんですけど、前のモデルではドロップしてしまってそれができなかったんです。捕まえたい時にも、球離れが速くてそのまま真っすぐ行ってしまったり。それが「X3」だと、高い球も低い球も、ドローもフェードも打てるんです。

大和田 沙羅プロ(以下、大和田):私は、すごくランが出て飛ぶなとまず感じました。それと、ラウンドで使ってみて、ウエッジで打った時にスピンがかかるなと。パットも打感がやわらかくなって距離が合わせやすいなと思いました。

押尾:そうそう! 前のモデルはパターでも球離れが速い感じがあったけど、「X3」はそれがないです。

柳井:あー、わかります(笑)。「X3」は打感がよくなって球離れがちょうどいいので、アプローチもパットも距離感を出しやすいんです。だから、私はずっとラウンドでも使っているし、今年受検したプロテストでも使いました。

大和田 沙羅プロ

公式最長飛距離:342ヤード(フジ天城GC)
主な戦歴:2022年PLDA女子ドラコン世界選手権 優勝
※JLPGAティーチングプロフェッショナルA級

押尾 紗樹プロ

公式最長飛距離:377ヤード(フジ天城GC)
主な戦歴:プロドラコンツアー全日本大会3連覇(2019、2020+21、2022)
※ヘッドスピードトレーナー

司会:「X3」のドライバーの飛距離についてはどう感じていますか?

大和田:私はふだんは「スリクソン Z-STAR」を使っているのですが、最近、プロアマで一緒にプレーするお客様から「ドラコンプロが飛ばすところを見たい」と言われることが増えてきたので、そんな時は「X3」を使うんです(笑)。私の持ち球はフェードなのですが、両方を打ちくらべると、「Z-STAR」が230ヤード先の黄色い旗あたりにキャリーして4~5ヤード転がるとしたら、「X3」は明らかにキャリーで黄色い旗を越して、そこから10ヤードぐらいランが出る感じなので、やっぱり「X3」は飛んでるなという印象は強いです。

押尾:私はこの4人の中ではいちばんヘッドスピードが遅いので〝いい球〟を打てないとドラコンで勝てません。いい球というのは、自分がイメージした通りの球のことですが、さっきも言ったように「X3」はヘッドスピードが速くなくてもドロップしないし、捕まえたい時に捕まるので、平均して飛距離が出る。だから、ドラコンでも勝負できるんです。

嘉数:押尾さんが言うように、前のモデルは、ちょっと当たりが悪いとドロップめというか、落ちてしまって高さが出ないかなというイメージがありました。それが「X3」だと、理想の高さが出てくれるんです。たぶんスピン量がちょうどいいからだと思うのですが、その結果、私の場合、ふだん使っている「XV」の飛距離とくらべて「X3」のほうが確実に10ヤードぐらいは前に出てくれますね。

嘉数 舞美プロ

公式最長飛距離:337ヤード(生野高原CC)
主な戦歴:2021年PLDA女子ドラコン世界選手権 ベスト8 2022年GDあなたが主役のドラコン選手権 優勝、2022年プロドラコンツアー全日本大会 準優勝
※ヘッドスピードトレーナー TPI認定トレーナー

柳井 紗奈プロ

公式最長飛距離:382ヤード(フジ天城GC) ※日本記録
主な戦歴:2021年PLDA女子ドラコン世界選手権 ベスト4 2022年PLDA女子ドラコン世界選手権 準優勝
※ヘッドスピードトレーナー

司会:まだ「X3」を打ったことのないアマチュアの方に、みなさんならどう言ってオススメしますか?

柳井:ティショットで飛ばして、セカンドショットの距離を短くして楽にゴルフをしたいって人はやっぱり多いんですよね。そんな人に「X3」を勧めると「スピンかかるの?」と絶対に聞かれるので、「普通に入りますよ」と答えています。そして自分が実際に使って、スピンがかかるので、「ホントだ、止まるんだね」と言われます(笑)。なので、飛ぶボールが欲しい、でも、スピンも欲しいという人には「X3」を使ってみてほしいです。

嘉数:今どんなボールを使っているかによるのですが、全部の番手において、安定した飛距離を出せるのが「X3」なのかなと思います。それと、飛ぶボールと言えばディスタンス系が多いと思うのですが、「X3」はそれほど硬くなくて、ちゃんとスピンも入ってくれるので、ゴルフのレベルを問わず、いろいろな人が扱えるボールだと思います。

大和田:飛ぶボールというのはいっぱいあると思うのですが、その中でも「X3」は飛ぶし、スピン性能も高いので、シングルプレーヤーで使っている方はけっこう多いんです。飛んで止まる、最高のボールだと思います。

押尾:「飛ぶボールには興味がない。セカンドショットの方が大事だ」という方がたまにいるのですが、どの番手も今までより10ヤード飛ぶ「X3」を使えば、セカンドショットで持つクラブが2番手変わります。どう考えても、その方が確率の高いゴルフができるでしょ、と私はよく言っています。それと、アベレージゴルファーのみなさんはスピンを上手くかけられないと思うのですが、それに加えてスピンがかからないボールを使ったら、ますますピンに寄らないですよね? その点、飛んで止まる「X3」は、ドラコンだけでなく、スコアメイクをする上でも理想的なボールだと思います。




(あんらく・たくや)公式最長飛距離411ヤードを誇る日本のドラコンプロ第1号。2017年にはゴルフダイジェストアワード「レッスン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。現在、中里光之介プロのツアープロコーチとしても活躍。

 僕は初代の「スリクソン X」からドラコン競技で打ってきましたが、初代は飛距離はすごいけど打感が、2代目も飛ぶけどアイアンの距離の安定性に難があって、アスリートゴルファーがラウンドで使うボールとして厳しいなと感じていました。それに対し、この「X3」は、ドライバーが飛ぶ上に、アイアンもフェースに食いついて飛ぶし、距離のバラつきもない。そして、アプローチでも普通にスピンが入る。僕がボールを勧めようとすると、「ドラコン用ですよね」「ラウンドには使えないでしょ?」と言われがちなのですが、この「X3」は競技派にも勧められるボールです。

 特に飛距離に悩んでいる人にオススメしたいのですが、僕が最初にテストした時から言っているのは、「女子プロこそ使うべきだ」ということ。女子プロは、とりあえず男子と同じスピン系ボールを、男子よりロフトの立ったドライバーで打っています。それは、少しでも飛ばしたいから。でも、飛距離だけなら「X3」のほうが出ます。それに、アプローチでスピンをかけてギュギュッと止める男子プロと違い、女子プロはピッチ&ランのアプローチがすごく上手いんです。だから、ウレタンボールほどのスピン性能は必要ないし、「X3」でも十分にスピンが入る。これはシニアプロにも言えますが、とにかく飛距離が欲しくてスピンもかけたいという競技派のゴルファーは絶対に「X3」を使うべきですね。




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