記念すべき50回目の開催となった今大会。初日に7バーディ・ノーボギーの「65」をマークし、首位タイと好スタートを切った岩井は、2日目も3つスコアを伸ばし、通算10アンダーの単独トップで最終日を迎えた。
その序盤はパーが続いたものの、6番パー4で第2打をピン手前1.5mにつけ、このパットを決めてこの日最初のバーディ。続く7番パー3はボギーとしたが、8番パー5で持ち前のロングドライブがさく裂する。
フェアウェイからの残り227ヤードを3Wで2オンに成功すると、ピン奥からの14mのロングパットを沈めてイーグルを奪取。スタート前に2打あった後続との差を4打に広げて折り返した。
バック9に入り、11番で3パットのボギーとしたものの、14番パー5で3オン1パットのバーディを奪うと、16番パー4では、およそ8mのパットを沈めてバーディ。上がり2ホールは惜しくもバーディはならなかったが、難なくパーをセーブし、この日3アンダー「69」、通算13アンダーでホールアウト。2打差をつけて危なげなく逃げ切り、ツアー史上4人目となる2週連続完全優勝という快挙を達成。50代目女王の戴冠に華を添えた。
戦いの舞台となった今年の利府ゴルフ倶楽部は、例年よりラフが長く、グリーンも硬く締まったセッティングに。そんなタフなコースに対し、岩井は距離の出るティショットとキレのよいアイアンショット、強気のパッティングで挑み、3日間で最多の16個のバーディを奪取。特に、計12ホールあるパー5では実に9アンダーを叩き出し、8番と14番では3日間すべてバーディを奪った(最終日の8番はイーグル)。
そんな岩井の圧倒的な強さを支えたのが『スリクソン Z-STAR XV』。
「飛距離が出るし、ドライバーからアイアン、ウエッジまでスピン量がちょうどいい感じで、自分のイメージしたショットが打てる」(岩井)
と大きな信頼を寄せる。
前週に続く今季3勝目を飾り、「4勝目、5勝目をめざす」とさらなる飛躍を誓った岩井。ビッグトーナメントが続くツアー終盤戦でのプレーから目が離せない。
なお、岩井の優勝により、『スリクソン Z-STAR シリーズ』は、今季の国内女子ツアーで29戦して15勝となり、勝率がさらにアップ。また、3位タイに昨年覇者の山下 美夢有と尾関 彩美悠、7位タイに竹田 麗央がそれぞれ入賞するなど、ホステスプロとして参戦したTEAMスリクソンが躍動した。
《岩井明愛選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV