櫻井 心那、36ホールの短期決戦を制し今季4勝目！～ TEAMスリクソンが1・2フィニッシュ。国内男子シニアは塚田 好宣が今季初V ～

「富士通レディース」は悪天候によるコンディション不良により、最終日（15日）の競技が中止に。36ホール競技に短縮され、2日目を終えて通算12アンダーの単独トップに立っていた櫻井の優勝が決まった。
　初日に6バーディ・3ボギーの「69」で回り、15位タイにつけた櫻井。2日目はトップを3打差で追うことになったが、「明日（最終日）の天気の悪さは頭に入っていたので、今日はスコアを伸ばし切りたいと思っていた」という言葉の通り、序盤からバーディラッシュを見せる。
　2番パー4でこの日最初のバーディを奪うと、6番パー4、7番パー5で連続バーディ。フロント9で3つスコアを伸ばした。そしてバック9に入ると、櫻井はギアを一段上げる。
　10番から13番まで怒涛の4連続バーディ。16番パー5でも確実にバーディを奪い、迎えた最終18番ホール。
「初日がボギーだったので、ここで戻したい。それと単独首位で終わりたいという気持ちがあった」
　という櫻井は、フェアウェイからのセカンドショットをピン左手前5mに乗せると、わずかにフックするラインを読み切ってバーディ。ツアー自己ベストとなる9バーディ・ノーボギーの「63」をマークし、通算12アンダーでホールアウト。18番のバーディパットが結果的にウィニングパットとなり、2位以下を1打差で振り切った。
　9月初旬に今季3勝目を挙げて以降、ショットのブレに悩んでいたという櫻井。だが、今大会の練習日にアドレスでのボールの位置を修正したところ、ショットが復調。2日目のドライビングディスタンスは272.5ヤードで1位を記録するとともに、18ホール中15ホールでパーオンに成功。ティショットで距離を稼ぎ、第2打をウエッジで打てるホールが多かったことが9バーディにつながった。
　そんな櫻井のゴルフを、『スリクソン Z-STAR ♦︎（ダイヤモンド）』や『スリクソンZX5 Mk II LS ドライバー』をはじめとするスリクソンのクラブ、『クリーブランドウエッジ』が、そのすぐれた性能でサポートした。
　来年2月の20歳の誕生日を前にツアー4勝目を飾った櫻井。10代でのツアー4勝目達成は、国内女子ツアー史上3人目の快挙となった。また、今季4勝目はツアー最多タイで、年間獲得賞金も1億円を突破した。今後の目標として、国内メジャー優勝やアメリカツアー参戦を掲げる櫻井。ツアー終盤戦でさらに勝利を積み重ねることができるのか、そのプレーから目が離せない。

　なお、この勝利により、『スリクソン Z-STARシリーズ』は国内女子ツアーで今季32戦中16勝と驚異の勝率5割をキープ。また、1打差の2位タイに岩井 千怜（スリクソン・ボール契約）、5位タイに竹田 麗央と山下 美夢有がそれぞれ入賞と、TEAMスリクソンが大会を席巻した。

　そして、同週に開催された国内男子シニアツアー第9戦「トラストグループカップ佐世保シニアオープンゴルフトーナメント」では、塚田 好宣（スリクソン・ボール契約）が最終日に6アンダー「66」をマークし、通算11アンダーの首位タイでホールアウト。プレーオフ1ホール目でバーディを奪い、今季初優勝（シニアツアー通算2勝目）を飾った。