前日2日目に6アンダー「66」をマークして通算5アンダーとし、41位タイから一気に3位タイに浮上した竹田。最終日は今季4度目となる最終組で、トップを3打差で追いかけることになった。
3番パー4でボギーが先行したものの、続く4番パー5で、第2打をグリーン右手前まで運び、そこからの第3打を1mに寄せ、この日初のバーディ。6番パー4ではティショットを左ラフの木の後ろに外したものの、低く打ち出した第2打は手前のグリーンカラーへ。カップまでは約7mあったが、これを沈めバーディ。前半で一つスコアを縮めて折り返した。
そして10番をパーとし、迎えた11番パー5。竹田はここでも第2打をグリーンのすぐ手前まで運ぶと、第3打のアプローチショットはピンそば30cmにピタリ。これをタップインしてバーディとし、通算7アンダーで首位に並んだ。
その後、13番終了時点でついに単独トップに立ち、迎えた15番パー4。ディポット跡からの第2打をグリーン右奥のバンカーに入れると、そこからの第3打はグリーンをオーバーして左のラフへ。ピンまで10ヤードの難しいアプローチショットが残ったが、竹田がフワリと浮かせたボールはグリーンに落ちると、ピンに向かって転がりカップイン。このスーパーパーセーブでピンチを凌いだ竹田。最終18番パー5では、惜しくもバーディフィニッシュとはならなかったものの難なくパーをセーブし、この日2アンダー「70」、通算7アンダーでホールアウト。スタート前の3打差を逆転し、地元・熊本でうれしいツアー初優勝を飾った。
戦いの舞台となった熊本空港カントリークラブは、フェアウェイ、グリーンともに硬く引き締まり、直接落ちたボールは弾かれてしまう上、最終日は時おり強く吹く風がプレーヤーたちを苦しめた。だが、小学1年生からプレーし、高校3年生で出場した2021年の本大会では、2日目にコースレコードタイの7アンダー「65」をマークし4位タイに入賞している竹田。そこに、今ではツアー屈指の飛距離を誇るドライバーショットと、今オフに磨きをかけたというショートゲームが加わり、見事に難コースを攻略した。
そんな竹田の心強い味方となったのが、小学生の頃から10年以上愛用しているという『スリクソン Z-STAR』。
「使い続けている一番の理由は打感のやわらかさ。特にパットの時にやわらかさを感じて、ソフトなほうが距離感が合う」
「もう一つの理由は、アプローチショットでスピンがしっかりかかるから。ボールを高く上げて止めないといけないシチュエーションでも、Z-STARなら、イメージした通りのアプローチができる」
とたしかな信頼を寄せる。また、今季の竹田はここまでパー5の平均スコアがツアー第1位。それに貢献しているのが『スリクソン Z-STAR』と『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』が生み出す大きな飛距離で、本大会でも、パー5での確実なバーディ奪取に一役買った。
今季の竹田は毎試合のように優勝争いを演じ、前述したように、前週まで最終日・最終組を3度経験。最終順位は5位、5位タイ、2位タイと、いずれも初優勝には手が届かなかったが、4度目となった今回、ついにその念願を果たした。
プロ3年目にして初の栄冠をつかんだ竹田。「今シーズンはドライビングディスタンス1位を狙う」と語る飛距離をアドバンテージに、今後さらに勝利を手にしていくことだろう。
《竹田 麗央プロの使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR
■ ドライバー:スリクソン ZX7 Mk II (8.5°)
■ フェアウェイウッド:スリクソン ZX Mk II(#3)
■ ハイブリッド:スリクソン ZX Mk II(#3、#4)
■ アイアン:スリクソン ZX5 Mk II(#5)、スリクソン ZX7 Mk II(#6〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(50°、54°、58°)
■ キャディバッグ:スリクソン
■ ヘッドウェア:スリクソン SMH3130X
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
■ アンブレラ:スリクソン GGP-S006
※契約選手はカスタマイズされたギアを使用していることがあり、販売していない場合があります。
なお、本大会での竹田の優勝により、『スリクソン Z-STARシリーズ』は国内女子ツアーで今季7戦して3勝目と高い勝率をキープ。また、5位タイに山下 美夢有と青木 瀬令奈が入賞と、今週もTEAMスリクソンが大会を席巻した。