2位タイから出た第2ラウンドに6アンダー「64」をマークしトップに並ぶと、続く第3ラウンドも同じスコアで回り、通算17アンダーで首位を守った松山。最終日は、2位に5打差をつけてのスタートとなったが、強い風と、リンクスのようにボールが止まらない硬いフェアウェイが立ちはだかった。
序盤で何度となくチャンスを迎えたものの、パットがわずかに外れバーディを奪えない。一方で、グリーンを外したホールでは、絶妙なアプローチショットとパットでピンチを凌ぎ、1番から7番までパーを重ねた。すると、8番パー3で11mのロングパットを沈め、この日初めてのバーディを奪うと、折り返し後の11番パー3でも6mを決めてバーディ。このまま大差で逃げ切るかと思われた。
だが、ここから松山に試練が訪れる。12番パー4で3パットを喫し、この日初めてのボギーとすると、14番パー3ではティショットを池に入れてボギー。さらに15番パー4では第2打をグリーン左サイドの深いラフに外し、4オン2パットのダブルボギー。4ホールで4打を失い、逆に首位を1打差で追いかけることになった。
16番パー5では惜しくもバーディを逃したが、ここから松山が驚異的な勝負強さを見せる。他の2人とトップに並んだ17番パー4で、左ラフからの第2打をピン左手前8mにつけると、このロングパットをねじ込んでバーディ。通算16アンダーとし、混戦を一歩抜け出した。
さらに、松山はフィニッシングホールの18番パー4でも見せる。ティショットでフェアウェイウッドを握ると、左サイドの池をものともせず最短ルートを狙い、見事にフェアウェイ左サイドをキープ。そして、再び池越えとなる残り161ヤードの第2打では、左エッジから5ヤードしかないショートサイドを狙い、ピンの左手前2mにピタリ。ツアー屈指のショットメーカーとしての実力を発揮すると、このバーディパットをしっかり沈め、この日パープレー、通算17アンダーでホールアウト。上がり2ホールでの鮮やかな連続バーディで他を振り切り、今年2月以来の今季2勝目と、2014年のPGAツアー初優勝から数えて区切りの10勝目を達成。また、2007年に始まった、レギュラーツアー上位者しか出場できないプレーオフシリーズで、日本人として初の栄冠を手にした。
この記念すべき勝利に『スリクソン Z-STARシリーズ(プロトタイプ)』をはじめ、『スリクソン ZX5 Mk II LS ドライバー』や『スリクソン Z-FORGED II アイアン』といったスリクソンのギアが、そのすぐれたパフォーマンスで貢献した。
この優勝により、ポイントランキングで3位に浮上した松山。自身初の年間王者をめざし、残り2戦となったプレーオフシリーズに挑むそのプレーから目が離せない。
《松山 英樹プロの使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STARシリーズ〔プロトタイプ〕
■ ドライバー:スリクソン ZX5 Mk II LS(9.5°)
■ アイアン:スリクソン Z-FORGED II(#4~9)
■ ウエッジ:クリーブランド(48°、52°、56°、60°)
■ キャディバッグ:スリクソン GGC-S186L
■ ヘッドウェア:スリクソン SMH3130X
■ グローブ:スリクソン
■ アンブレラ:スリクソン
■ ウェア:スリクソン by DESCENTE(デサント)※1
■ シューズ:アシックス ※2
※契約選手はカスタマイズされたギアを使用していることがあり、販売していない場合があります。
※1 住友ゴム工業(株)は(株)デサントとスリクソンブランドのゴルフアパレルにおいて業務提携を結んでいます。
※2 住友ゴム工業(株)は(株)アシックスとゴルフシューズ分野において業務提携を結んでいます。
また、同週(8/15 ~18)に開催された米国男子下部ツアー(コーン・フェリー・ツアー)「マグニット・チャンピオンシップ」では、TEAMスリクソンのマックス・マクグリービー(アメリカ)が4日間通算18アンダーでプレーし、2位に3打差をつけ同ツアーで今季2勝目(同ツアー通算3勝目)を達成。すでに来季のPGAツアー復帰を決めている実力を証明してみせた。