第2ラウンドにボギーフリーの6バーディを奪い、自身昨年10月第2週以来の60台のスコアとなる「66」をマークして通算7アンダーとし、第1ラウンドの17位タイから一気に首位タイに浮上した菅沼。
ラウンド終了後、「楽しく、欲張らずにプレーしたい」と最終日に臨む心境を語った。
そうして迎えた最終日は1番パー4をボギーとしたものの、続く2番パー4で8mのバーディパットを沈めるバウンスバック。この時点で単独トップに立った。その後の6ホールはすべてパーオン、2パットのパーが続き、この間、逆転を許したが、9番パー5では、フェアウェイからの第3打をピンそば30cmにピタリとつけバーディ。トップに並んで折り返した。
バック9に入ると、さらに菅沼の勢いは加速する。10番パー4で4mのパーパットを決めピンチを凌ぐと、4人が首位に並んで迎えた11番パー4では7mを沈めてバーディ。続く12番パー4でも上りの6mを決めて連続バーディを奪う。さらに14番パー3では、ティショットをピンの奥2mに乗せ、これを沈めてこの日5つ目のバーディ。通算11アンダーとし、後続との差を広げた。
だが、上がり2ホールで菅沼に優勝への試練が訪れる。17番パー5をこの日2つ目のボギーとし通算10アンダー、1打差に追い上げられて迎えた最終18番パー3。先に打った同組の2人と同じく、ティショットしたボールはフォローの風にも乗ってグリーン左奥のラフへ。ピンまで23ヤード、下り斜面、半分ボールが隠れるライという難しいアプローチが残った。だが、56°のウエッジで放ったボールはしっかりとスピンがかかり、グリーン着地後スピードを緩めてカップに近づいていく、横40cmで止まるスーパーショット。このパーパットを沈めた次の瞬間、菅沼は両手を突き上げて1年7カ月ぶりの勝利の喜びを表した。
「昨年は本当に苦しくて、こんなに早く復活できるとは思っていなかったので、信じられない。また優勝することができて、本当にうれしい」
表彰式でのスピーチでそう語った菅沼。ツアー初優勝を含む2勝を挙げた2023年シーズンから一転、昨シーズンはヒザのケガや体調不良、ショットの不調などが重なりシード権を失った。11月末のファイナルQTでも上位に入れず、今シーズン、ツアーに出場できるのは数試合に限られた。そして、今年に入ってこれまでに出場した3試合でも、予選通過は1試合のみで最高位は43位タイ。そんな苦しい状況で迎えた今大会で、鮮やかな復活を遂げた。
今大会での菅沼は、ドライビングディスタンス(3日間通算)が8位タイの252.0ヤードを記録。パーオン率(同)も4位タイという高い確率を誇った。また、最終日18番の2打目に象徴されるように、ツアーでも屈指の巧みなアプローチショットを随所に見せたほか、高速グリーンを攻略し最終日には4m~8mのバーディパットを何度も沈めた。
まさにオールラウンドの強さを見せた菅沼を、『ゼクシオ エックス』シリーズのウッド(ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド)をはじめ、『スリクソン Z-STAR XV』、『スリクソン ZXi5 アイアン』、『クリーブランドゴルフ RTZ ウエッジ』などのギアが、そのすぐれたパフォーマンスで支えた。
今回の勝利により、来シーズン終了までのツアー出場権を手にした菅沼。前週、男子ツアーに推薦出場して得た貴重な経験も糧に、ゴルファーとして一回り成長した姿は、今後の活躍を大いに期待させるものだった。
《菅沼 菜々プロの使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV
■ ドライバー:ゼクシオ エックス
■ フェアウェイウッド:ゼクシオ エックス(#4、#7)
■ ハイブリッド:ゼクシオ(#5)
■ アイアン:スリクソン ZXi5(#5〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランドゴルフ RTZ(48°、52°)、クリーブランドゴルフ(56°)
■ キャディバッグ:ゼクシオ
■ ヘッドウエア:ゼクシオ
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
■ アンブレラ:ゼクシオ
※契約選手はカスタマイズされたギアを使用していることがあり、販売していない場合があります。
なお、菅沼の優勝により、『スリクソン Z-STARシリーズ』は、今シーズンの国内女子ツアーで7戦して3勝目。また、3位タイに小祝 さくら、10位タイに安田 祐香と内田 ことこがそれぞれ入賞したほか、15位タイに入った菅 楓華と都 玲華がともにベストルーキー賞を獲得と、TEAMスリクソンが大会を賑わせた。
※外部サイトに移動します