TEAMスリクソン、日米男女ツアーをダブル制覇！～ ルーキー入谷 響がツアー初優勝！K・ブラドリーはツアー通算8勝目！～

　国内女子ツアーの今季第14戦『ニチレイレディス』。初日に5アンダーの2位タイと好スタートを切ると、第2ラウンドには4連続と3連続を含む8バーディを奪い、2位に4打差をつけ通算12アンダーの単独トップに浮上した入谷 響。最終日は、自身2度目の最終組で初優勝をめざした。だが、フロント9では2オーバー「38」と我慢のゴルフを強いられ、2位との差は2打に縮まった。
　だが、ティショットを左に曲げた10番パー5で、ピンまで220ヤード残った第3打を3Ｗでピンそば1ｍにつけるスーパーショット。これを沈めてバーディとすると、本来のプレーを取り戻す。15番パー4では、左サイドのバンカーを避けティショットをレイアップするプレーヤーが多い中、入谷はドライバーでフルスイング。ボールはフォローの風にも乗って、超えるには260ヤードのキャリーが必要なバンカーを楽々超え、約300ヤードのビッグドライブ。70ヤードの第2打をウエッジで1mにつけ、この日3つ目のバーディを奪った。
　17番パー3ではティショットをバンカーに入れボギーとしたが、迎えた最終18番パー5で再び『スリクソン ZXi LSドライバー』と『スリクソンZ-STAR XV』のコンビが真価を発揮。左ドッグレッグのホールで、左サイドのクロスバンカーの上を狙ったボールはバンカーのはるか先へ落下。他のプレーヤーたちが第2打をフェアウェイウッドで狙ったのに対し、入谷が手にしたのは6番アイアン。そのショットは惜しくも右のバンカーに入ったが、そこからの第3打を30cmにつけるナイスリカバリーを見せた。そのバーディパットを沈め、スタート時の通算12アンダーに戻してホールアウト。2位に4打差をつける完勝でツアー初優勝に花を添えた。
　会場となった袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コースは、左右から大きな木がせり出し、ティショットでプレッシャーがかかるホールが多い。だが、入谷はそんな狭いホールでも果敢にドライバーで攻め、飛距離のアドバンテージを得た。また、最終日は暑さに加え、最大瞬間風速が16 m/sを超える強風がプレーヤーたちの距離感を狂わせたが、それも入谷は飛距離を武器に見事攻略。3日間で最多の19バーディを奪った。そんな入谷のスケールの大きなゴルフを、スリクソンやクリーブランドゴルフのギアが、その高いパフォーマンスで支えた。
　大会史上最年少の19歳6か月で優勝を飾り、ルーキーとしてもツアー優勝一番乗りを果たした入谷。将来はアメリカでのプレーをめざすと公言する入谷のさらなる活躍に期待が高まる。

　一方、米国男子ツアー「トラベラーズ選手権」。前日の第3ラウンドで、7バーディ・ノーボギーの「63」という好スコアをマークし、通算13アンダーの2位タイにつけていたキーガン・ブラドリー。最終ラウンドは、首位を3打差で追いかけて最終組からティオフした。
　2番パー4でおよそ5mのパットを沈め、この日初めてのバーディを奪取。4番終了時点では首位に並んだ。だが、6番パー5をボギーとし一歩後退。その後も、バーディとボギーが交互に出るゴルフで、14番終了時にはトップとの差は3打に開いた。
　だが、ここからブラドリーが粘りを見せる。299ヤードと距離のない15番パー4で、11mのロングパットを沈めてバーディ。首位に2打差に迫った。
　そして、トップと1打差の通算14アンダーで迎えた18番パー4。ブラドリーは、ティショットを298ヤード飛ばしフェアウェイをキープすると、ピンまで138ヤードの第2打を手前1.7ｍにつけた。同組でプレーするトップの選手は、このホールをボギーとし通算14アンダーでホールアウト。最後にブラドリーのバーディパットが残った。
　入れば優勝というパットを見事に沈め、今季初優勝と2023年に続く大会2勝目を決めると、ブラドリーは何度も両手を高く突き上げた。今年開催のライダーカップではアメリカチームの主将を務めるブラドリーに対し、詰めかけたギャラリーからは「USA！　USA！」という大歓声が上がった。
　今大会でのブラドリーは、4日間平均のパーオン率が75％（全体の11位）とアイアンショットが好調。またウイニングパットに象徴されるように随所に勝負強いパッティングを見せ（平均パット数4位）、4日間で最多の22個のバーディを奪った。そんなブラドリーを『スリクソン Z-STAR ♦︎ DIAMOND』をはじめとするスリクソンのギアや『クリーブランドゴルフ RTZ ウエッジ』がサポートした。

　なお、ブラドリーのこの勝利により、TEAMスリクソンは先々週のライアン・フォックス、先週のJ.J.スポーンに続く3試合連続優勝と快進撃を見せている。

　さらに、米国男子シニアツアー（PGAツアー・チャンピオンズ）「カウリグ・カンパニーズ選手権」では、ミゲル・アンヘル・ヒメネス（スペイン、スリクソン・ボール契約）が最終日に首位タイでホールアウト。プレーオフ2ホール目でバーディを奪い、同ツアーで早くも今季4勝目を飾った。