2日目を終えて、6人が通算4アンダーで首位に並び、2打差以内に15人がひしめく大混戦となった今大会。首位と2打差の通算2アンダー・10位タイにつけた菅は、最終組の3つ前の組から最終日のプレーをスタートさせた。
「トップとは詰められる差だったので、ビッグスコアを狙って強気でスタートしました」
と振り返ったように、菅は序盤からバーディラッシュを見せる。
1番パー4で10mのロングパットを決めてバーディスタートを切ると、2番パー5、3番パー4と3連続バーディ。さらに5番パー4もバーディとすると、8番パー5ではツーオンに成功して楽々バーディを奪い、この時点でトップに並んだ。
10番パー4を、この日唯一のボギーとして一歩後退したものの、その後、再び首位に並んで迎えた14番パー5でバーディ。通算7アンダーとし、今大会で初めて単独トップに立った。
続く難関15番パー3では、ティショットをグリーン奥に外したものの、アプローチショットを1mに寄せパーをセーブ。トップを守ったが、まだ混戦は続き、菅が16番のプレーを終えた時点で首位に4人が並んだ。
そんな中、菅はさらに攻勢に出る。
17番パー4でティショットをフェアウェイに置くと、アイアンでの第2打をピンの右2mに乗せ、これを沈めてバーディ。再び単独トップに立つと、続く最終18番パー5では、第2打をグリーン右手前のラフまで運び、そこからの第3打を50cmにつけるナイスアプローチ。これを慎重に沈めてバーディフィニッシュを決めた菅は、スタート前の狙い通り、この日のベストスコアとなる7アンダー「65」というビッグスコアをマークし、通算9アンダーでホールアウト。2位に2打差をつけクラブハウスリーダーとなると、後続のプレーヤーはそれを上回ることができず、菅の逆転でのツアー初優勝が決まった。
最終日は4つあるパー5をはじめ、8つのバーディを奪ったが、それに大きく貢献したと菅が語るのが『スリクソン ZXi TR ドライバー』。
「ティショットでフェアウェイをキープができたのがよかったです」
と、エースドライバーの操作性と方向安定性の高さを称えた。
また、多くのプレーヤーを苦しめた硬く締まったグリーンも、『スリクソン ZXi5 アイアン』のスピンがかかったショットでしっかりキャッチ。3日間54ホール中43ホールでパーオンに成功し、パーオン率は見事1位を記録した。
さらに『スリクソン Z-STAR XV』 や『クリーブランドゴルフ RTZ ウエッジ』も、菅のアグレッシブかつステディなゴルフをサポートした。
小学1年生の時、クリスマスプレゼントとして、サンタクロースにゴルフクラブをおねだりして届いたのが、ドライバーやフェアウェイウッドなど「ゼクシオ」の4本のクラブ。以来、ダンロップのギアを使い続けてきた菅にとって、ダンロップの冠大会での優勝は最高の〝恩返し〟となった。
プロ2年目の今季は開幕戦から2戦続けて優勝争いの末に2位に入賞。その2試合を含め前週まで11度のトップ10入りを果たしていた菅が、今季26戦目にしてついに栄冠を手にした。
終盤戦に入った女子ツアーで、2勝目、3勝目をめざす菅のさらなる活躍に大いに期待したい。
《菅 楓華プロの使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV
■ ドライバー:スリクソン ZXi TR(9.0°)
■ フェアウェイウッド:スリクソン(#3)
■ ハイブリッド:スリクソン ZXi(#3、#4、#5)
■ アイアン:スリクソン ZXi5(#6〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランドゴルフ RTZ ツアーラック(48°、54°、58°)
■ キャディバッグ:スリクソン
■ ヘッドウエア:スリクソン SMH5150X
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
■ アンブレラ:スリクソン
※契約選手はカスタマイズされたギアを使用していることがあり、販売していない場合があります。
また、他のダンロップ契約プロでは、吉本 ここね、後藤 未有(スリクソン・ボール契約)がともに5位タイ、木戸 愛(スリクソン・ボール契約)が8位タイに入るなど、ホステスプロとして大会を大いに盛り上げた。