3日目を終えて、首位と8打差の通算11アンダー・11位タイにつけた山下。最終組の4組前からティオフした最終日、1番パー4、2番パー4と幸先よく連続バーディを奪うと、5番パー5でもバーディ。フロント9をボギーなしの3アンダー「33」で回り、通算14アンダーまでスコアを伸ばす。この時点の順位は10位タイだったが、トップのスコアは3日目終了時と同じ19アンダーのままで、その差は5打に縮まった。
バック9に入っても山下は好調なプレーを続ける。10番パー5、11番パー3と連続バーディを奪い4位タイに順位を上げると、13番パー4では2mのバーディパットを沈め、トップと2打差の2位タイに浮上した。
そして16番パー4のプレー中には、自身を含む5人が通算17アンダーで首位に並ぶという大混戦に。すると山下はこのホールの第2打をピンそば50㎝につけ、この日7つ目のバーディ。通算18アンダーとし、今大会初めて単独トップに立った。
首位に並ばれて迎えた18番パー5では、惜しくもバーディは逃したものの、この日7バーディ・ノーボギーの「65」、通算18アンダーの首位タイでホールアウト。その後、後続の2人も同スコアでホールアウトし、勝負は3人によるプレーオフに持ち込まれた。
18番パー5を使って行われたプレーオフ1ホール目は、ティショット後に雷雨接近のため約1時間にわたり中断したが、山下はティショット、第2打とフェアウェイをキープ。第3打のアプローチショットはピンの手前6mとやや距離が残ったが、山下はこれを見事に沈めてバーディ。パーに終わった2人を下し、山下の今季2勝目が決まった。
8打差を追いついてプレーオフに持ち込み、1ホール目で決着をつけるという勝負強さを見せた山下。最終ラウンドでは、『スリクソン ZXi ドライバー』を手に、14ホール中12ホールでフェアウェイをキープ。4日間通算でもフェアウェイキープ率89.3パーセントと正確なティショットを打ち続けた。
また、『スリクソン ZXi7 アイアン』や『クリーブランドゴルフ RTZ ウエッジ』を駆使したショットも冴えを見せ、最終ラウンドでは18ホール中16ホールでパーオンに成功。『スリクソン Z-STAR XV』とともに、その高いパフォーマンスで山下の要求に応えた。
この勝利により、山下は年間ポイント争い、賞金ランキングでともに3位となったほか、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いでも1位をキープした。日本で開催される次戦「TOTO ジャパンクラシック」を含め残り3試合となった今季の米国女子ツアー。山下の3勝目に大きな期待がかかる。
《山下 美夢有プロの使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV
■ ドライバー:スリクソン ZXi(9.0°)
■ フェアウェイウッド:スリクソン(#3、#5)
■ ハイブリッド:スリクソン(#4、#5)
■ アイアン:スリクソン ZXi5(#6)、スリクソン ZXi7(#7〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランドゴルフ RTZ ツアーラック(48°、52°、58°)
■ キャディバッグ:スリクソン
■ ヘッドウエア(サイドロゴ):スリクソン
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
※契約選手はカスタマイズされたギアを使用していることがあり、販売していない場合があります。
なお、ハンナ・グリーンがプレーオフで惜しくも敗れたものの今季の自己最高位となる2位タイでフィニッシュ。また、岩井 明愛が最終日に5アンダー「67」をマークし4位タイに入賞と、TEAMスリクソンが大会を大いに盛り上げた。