今年で13年連続13回目の大会出場となった塚田。初日に3アンダー「67」で回り4位タイにつけると、2日目にはボギーフリーの4バーディを奪い、通算7アンダーの首位タイに並んだ。3日目には3つスコアを伸ばして通算10アンダーとし、ツアーでは自身初となる単独トップで最終ラウンドをスタートさせた。
1番パー4を3パットのボギーとして首位に並ばれ、その後、逆転を許したが、6番パー3で5mのパットを沈めこの日初めてのバーディ。トップを奪い返した。フロント9をパープレーにまとめて折り返し、11番、12番とパーオンを逃しながらパーで凌ぐ。すると、ここから塚田にチャンスが訪れる。
距離の短い13番パー4ではティショットで林越えのワンオンを狙わず、フェアウェイをキープ。そして第2打を1mにつけ、そのパットを沈めてバーディ。続く14番パー4でも、右ラフからの第2打を1.5mにつけると、このバーディパットを決め後続との差を広げた。
15番パー4では2.5mのパーパットを決めて通算12アンダーをキープ。そして3打リードのまま迎えた18番パー5では、ティショット、第2打とフェアウェイをキープすると、ウエッジで放った第3打はカップの手前に数センチにつくスーパーショット。それをタップインで沈めバーディとした塚田は、この日3アンダー「67」、通算13アンダーでホールアウト。2位に5打差をつける完勝で、2016年の「日本ゴルフツアー選手権」以来のツアー2勝目を飾った。
戦いの舞台となったフェニックスCCは、今年、名誉トーナメントアドバイザーに就任した青木功プロの監修により、世界基準のコースセッティングをめざして改造が行われ、全長が75ヤード伸長された一方、パーは「71」から「70」に変更。さらにピンポジションも、多くのホールで過去にない位置に設定されプレーヤーたちを苦しめた。
そんな中、塚田は、4日間通算でドライビングディスタンス9位につけた飛距離に加え、フェアウェイキープ率1位に輝いた正確なティショットを見せ、パーオン率2位とアイアンショットでも高精度を誇った。さらにバーディパットだけでなく、大事な場面でのパーパットもたびたび沈め、パーキープ率も1位を記録した。
そんな豪快にして緻密な塚田のゴルフを、ドライバーをはじめとする『スリクソン ZXi シリーズ』やクリーブランドゴルフのウエッジ、そして『スリクソン Z-STAR XV』が、そのすぐれたパフォーマンスで支えた。
「スリクソンのクラブの1代目が出た頃から契約してもらっているダンロップには、本当に恩しかない中、(この大会で)2勝目を絶対に挙げたいと思っていた。ダンロップの試合で2勝目を挙げることができて素直にうれしい」
と念願の大会制覇の喜びを振り返った塚田。この勝利により、大会前までシード圏外の70位だった賞金ランキングは一気に19位にアップ。2年間のシード権も手にした。
「もう40(歳)と思っていたけど、まだまだ40」
優勝スピーチでそう語ったように、40代での活躍を大いに期待させる圧勝だった。
《塚田 よおすけプロの使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV
■ ドライバー:スリクソン ZXi LS
■ アイアン:スリクソン ZXi5(#3)、スリクソン ZXi7(#4〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランドゴルフ(50°、56°、60°)
■ キャディバッグ:スリクソン
■ ヘッドウエア:スリクソン
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
※契約選手はカスタマイズされたギアを使用していることがあり、販売していない場合があります。
また、優勝した塚田のほかにも、生源寺 龍憲が2位タイ、岡田 晃平と松山 英樹が5位タイに入賞。上位7人のうち4人までをTEAMスリクソンが占める活躍を見せた。
(※)住友ゴム工業、フェニックス・シーガイア・リゾート、毎日放送