2026/05/18

D-Cafeレポート

《リラックス・トーク TEAMスリクソン男子ルーキー編》 揃ってレギュラーツアーに本格参戦中!それぞれの目標に向かって ~中野 麟太朗 & 湯原 光~

◆「東建ホームメイトカップ」(4月9日~12日)で5位タイ入賞

 僕は大学に入ってからの3年間、毎年年初には一人で海外に行ってゴルフの技術を磨くということをやっていました。ただ、一人だとトレーニング面ではあまり追い込めませんでした。だから今年は、久しぶりに自分を限界まで追い込んでみようと、1月から2月にかけて、国内でトレーナーさんと一緒にトレーニングをしました。

 僕は、下半身はみんなからスゴいと言われるのですが、それに比べると上半身がついてきていないなと感じていたんです。なので今年はとにかく上半身を鍛え抜きました。最初に腕のトレーニングから始めたのですが、トレーニングのあとは肘がほんの少ししか曲げられないぐらい、筋肉痛がひどかったです(笑)。それは、1年間フルに戦うことを想定したときに、それに耐えられるタフな身体を作るためだったのですが、おかげで1年間戦える身体はできたかなと思います。

 ちなみにトレーニング期間中は、体重が一時100kgに乗ったのですが、さすがに100kgは重すぎると思ったので(苦笑)、今は少し落として95kg。筋力量を考えると、それがベストかなと思います。
 僕にとっての今シーズンの初戦「ニュージーランドオープン」(2月26日~3月1日)では、10位タイに入ることができました。あの試合では、初日はショットが不安定で出遅れてしまったのですが、2日目以降はショットが安定して〝100点〟のゴルフができました。特に最終日は自分でも素晴らしいプレーができたと思っています。僕がスタートした時間帯はいちばん雨が激しく降っていて、風はずっと吹きっぱなしでした。そんな中で、ノーボギーの5アンダーというスコアを出せたのは、もちろん技術面もよかったのですが、メンタル面でも執念のようなものを出せたなという感覚がありましたね。

 ニュージーランドオープンの翌週のツアー開幕戦「ISPS HANDA Japan-Australasia Championship」は残念ながら予選落ちでしたが、そのまま日本に帰るのももったいないなと思って、オーストラリアで1週間のミニキャンプを張りました。ナショナルチームで出会ったコーチのライアンさんが、たまたま「オーストラリア女子オープン」に出る教え子の女の子に帯同していたので、現地でみっちり教えてもらえたのです。

 そこでは、自分のスイングを直すというよりは、理想とするスイングをするために必要な知識とか、アプローチやパッティングの練習法を学びました。自分がもっと上達するために必要なことを全部頭に入れたので、それを消化するための時間が欲しかったのですが、気がつけば国内開幕戦が迫っていた感じで……。
 ACNツアーの開幕戦「Novil Cup」は、〝あれもしなきゃ、これもしなきゃみたい〟な状態で、正直何が正しくて自分に合っているのかを見失ってしまって、ずるずるスコアを落としてしまいました。あのときは、正直〝困った、どうしよう〟という状態だったのですが、翌週の「東建ホームメイトカップ」では、いいゴルフができました。2日目は体調を崩して鼻水が止まらなかったので、〝上手くいかなくても仕方ない〟と割り切ってプレーしたら、5アンダーで回れました。最終日はツアーで初めて最終組に入って、優勝を狙える位置にいたのですが伸ばしきれなくて……。その悔しさはあるものの、いいスタートが切れたのはよかったなと思います。

 ニュージーランドオープンの前に今シーズンの目標を聞かれて、「1勝」と言うとそれで終わってしまいそうな気がしたので「最低2勝」と答えました。ただ、それを文字にしたらあまりにも見栄えが悪かったし、「なんだこいつ。生意気だ」と思われそうで(苦笑)。なのでAIにも相談して〝Beyond 2 Wins〟という英語に決めました。2勝を超えて……それが今シーズンの僕の目標です。
 今年はACNツアーの出場資格もあるので、レギュラーツアーがない週には、そちらでも優勝を狙います。それと、出る試合は全部優勝を狙うのはもちろんなのですが、自分がめざすゴルフに近づくために、一打一打ベストな選択をしていきたいと思っています。


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《プロ転向記念・中野 麟太朗 スペシャルインタビュー》男子プロゴルフ界を盛り上げる1人になりたい

 今シーズン、僕はQTランキング3位の資格でツアーに参戦しています。
 大学4年で挑戦した去年のQTでは、サードで5位に入ってファイナルに進むことができました。そのファイナルでの目標は、何とかトップ20に入って、今年前半戦のツアーの出場権を獲ることでした。初日からまずまずのプレーができて、最終日は10位タイで迎えたのですが、あの日は一日中、本当に風が強くて(苦笑)。なので、順位を意識するよりも、とにかく耐えるのが精一杯という感じのゴルフでした。そうしたらバーディが3つ先行して、その後、ボギーが1つ出たものの、最終ホールでまたバーディが獲れて。さすがに最後の何ホールかは順位が気になりましたが、そこまで自分の順位が上がっていると思っていなかったので、3位という順位を知ったときには「あれ?」みたいな感じで、自分でもびっくりしました(笑)。

 僕のゴルフの特長を挙げるとしたら、アイアンショットの精度の高さかなと思います。ミドルアイアンからショートアイアンにかけての正確性には自信があります。ただ、それ以外はまだまだ課題だらけで(苦笑)。ドライバーの飛距離はあと10~15ヤードは欲しいですし、今後ツアーでやっていくことを考えたら、アプローチのバリエーションも増やしたい。今は、転がしをベースにしたアプローチしか自信を持って打てていないので……。それと、ここぞという場面でのパットをもっと決めないといけないですし、このシーズンオフは、全体的に底上げをすることを意識して練習をしました。

 僕をご存じない方のために簡単に自己紹介をすると、ゴルフは1歳で始めました。両親がゴルフをするので、知らず知らずのうちに始めたのですが、当然その頃の記憶はなくて、ゲートボールみたいにボールを跨(また)いで打つ映像を見せてもらったことがあります(笑)。4歳ぐらいで、ショートコースでやるような小さな大会に初めて出たのが、ゴルフに関するいちばん古い記憶ですね。

 ゴルフは、始めた頃からずっと楽しくて、小さい頃からずっとプロゴルファーになりたいと思っていました。小学生の頃に好きだったのは藤田寛之プロ。小技で勝負するところが職人のような感じがして、しかも強い。豪快なプロよりも上手いプロに憧れていました。

 東北福祉大に進んだのも、プロをめざすなら、やっぱりゴルフ部が強い学校がいいと思ったから。周りは上手い先輩ばかりで、岡田晃平さんとか、プロになってもツアーの上位にいるような人たちと団体戦などを一緒に戦うことができたことは、僕にとってすごく大きな経験だったなと。福祉大に入るまでには、いろいろな巡り合わせもあったのですが、やっぱりあの大学に行ってよかったなと思っています。

 スリクソンのボールは、小学校6年生でモニターにしていただいてから、ずっと使っていて、今のボールは『スリクソン Z-STAR ♦︎ DIAMOND』です。元々は「Z-STAR XV」を使っていたのですが、大学に入ってレギュラーツアーに何試合か出たときに、硬いグリーンに対してアプローチでボールを上げるには、もう少しスピン量が多いほうがいいなと感じたんです。それで、『Z-STAR ♦︎ DIAMOND』をテストしたら、ロングショットの感じは「Z-STAR XV」と変わらなかったのですが、ショートゲームの感触がよくて。すごくしっくりきたので、すぐにスイッチして、今の3代目のモデルもとても気に入って使っています。

 僕にとってプロデビュー戦になったACNツアーの開幕戦「Novil Cup」は残念ながら予選落ちでした。あの試合では自分の下手さを痛感したのですが(苦笑)、ACNツアーの2戦目は予選を通過できて、レギュラーツアーでも2戦目の「前澤杯 MAEZAWA CUP」で4日間プレーすることができました。
 ツアー前半戦はほとんどの試合に出場できるチャンスがもらえたので、しっかりと結果を出して、後半戦も出られるようにして、最終的にシード権を獲れるよう頑張りたいと思っています。

湯原 光(ゆはら・ひかる)
2003年愛知県生まれ。アマチュア時代に「中部ジュニア」や「全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー」で優勝。東北福祉大4年で出場した昨年のQTファイナルで3位に入り、今年前半戦のツアー出場権を獲得するとともにプロ転向。身長179cm、体重73kg。