2022/01/27

コラム

ゴルフスイングの基本をマスター!上半身・下半身、それぞれのカラダの使い方がポイント。

ゴルフは、テニスや野球とは異なり地面に止まっているボールを打ちます。ボールの動きに合わせて自分も動くのではなく自分から動いていかないとボールを打つ・飛ばす・コントロールするという事はできません。この自分の動作つまり構え(アドレス)やスイングに入る前に、正しい手順で身体を整えてからボールに対して構えることが重要になります。アドレスに入る際は、いつも3つのポイントを意識して打つ準備を整えましょう。

・頭が天からつられているイメージで地球の重力に対してまっすぐな軸を感じる



左右均等なバランスで立つ。



・下半身はバネのようにリズミカルに使えるように準備する。



この3つのポイントを意識してまっすぐに立ってからアドレスなどの準備をする事によって、力強い動きにも耐えられる姿勢、反復がしやすい自然なバランスの取れたポジション、ボールと自分の距離が狂わない安定した軸を保つことが出来ます。必ず動作確認をする前に3つのポイントをチェックして立つようにしましょう。


今回は、ゴルフスイングの基本動作を分かりやすくする為に「上半身」「下半身」に分けて説明します。先ずは上半身の動きから説明します。

上半身の動きは、軸に対する動きを理解する事が大事になります。
特にゴルフは、前傾姿勢で身体を回転させる動きがあるので、上半身が正しく動いた時の基準を理解する事が大事になります。
まず、軸に対して身体を捻じるとはどういう事かを理解しましょう。

頭が天から吊られている意識を持って軸をまっすぐ感じて立ち、
足を肩幅くらいに開きます。
ゴルフクラブを肩に乗せるようにして、
姿勢良くまっすぐに立ちましょう。

② ①の状態から顔、つま先、膝を正面に向けたまま
バックスイング側、フォロースルー側に上半身を捻じり動きを覚えます。
その時に、肩に乗せたクラブが、地面に対して水平を保つように注意して下さい。



③クラブが地面に対して水平に保たれて左右に捻じることが出来れば、背骨に対して直角に上半身を動かせたことになります。



④次に前傾姿勢をとって同じ動きを行ってみましょう。



左右に捻じった時に軸に対して直角に回転できると、右に捻じった時は左手・左肩が斜めに下がり、右手・右肩は斜めに上がるようになります。
逆に左に捻じった時は左手・左肩が斜めに下がり、右手・右肩は斜め後方に上がった形になります。

この動きを鏡などでチェックする場合は、軸の斜めの角度(前傾角度・黄色)とクラブを担いでいる肩のライン(赤)が直角(90度)なるようにしましょう。
これで身体の動きに基準ができて一定な上半身の動きを覚えることが出来ます。

さらに、足腰や体幹と連動させて身体を回転させる動きが身に付いてくると、より完成度の高いシンプルなスイングにする事が出来ます。
グリップや腕の動作を良い動きにしてくことで、クラブヘッドのフェース面も安定して、ボールも真っ直ぐ飛びやすくなります。ダフリやトップが続いてスイングに迷ったときは、このドリルを取り入れて身体の動きによるクラブコントロールを身につけましょう。

クラブの番手を変えてスイングしたときに、「当たらないな~」とか「振りづらくなったな~」など長さが変わると同じスイングで打てなくなる方が多くいらっしゃいます。
ここでは番手によって長さが変わっても同じスイングで打てるようになる簡単なポイントをお伝えします。

1)長さが異なるクラブに柔軟な対応ができるようにするには。
大事なことは軸に対して身体の回転を一定にすることです。実質的にクラブの長さに応じて前傾の角度を変えて対応するという事です。
上半身の前傾を変える事により、どのクラブも同じスイングの考え方で対応できるようになります。

クラブの長さが違うドライバー(左写真)とSW(右写真)では、黄色で示した前傾角度に違いがある事が分かります。このアドレス時の準備がクラブの長さが変化しても、柔軟に対応する為のポイントです。




クラブは長さによって地面に対する角度を変えて作ってあります。これをゴルフ用語でライ角と言います。

写真右から
・ドライバー(青色)
・UT(緑色)
・7 アイアン(黄色)
・サンドウェッジ(赤色)
がそれぞれ地面(白色)に対して角度(ライ角)が違う事が分かると思います。
この変化に対応するのが前傾角度です。

写真を見ると分かる通り、番手によって手元(グリップ)の角度が変わるので、その角度に合わせてクラブを持つ必要があり、この角度に合わせてクラブを握れるようになればクラブの長さによって前傾角度の変化を作る事ができて、同じスイングでいろいろなクラブが打てるようになります。
前傾姿勢の支点となるのは股関節です。そこから前傾をして上半身の前傾角度を調整します。

前傾を浅くすると長いクラブに合わせられるようになり、深くすると短いクラブに合わせられるようになります。

見た目や感覚は、長さや重さが変わるので変化を感じることはありますが、この動きを安定させることや理解する事によって「考え方」がまとまり、自信をもって気持ちよくスイングをする事が出来るようになります。また、チェックをする上でも確認するポイントが分かるようになり、ご自身でもチェックが出来るようになるので、是非上半身の動きをチェックしてみて下さい!

上半身の動きのイメージを良くなると、それに連動させる正しい下半身の動きも学んでいけるようになります。より強いパワーを引き出すには、下半身の使い方が重要になってきます。まずは、パワーを引き出すための下半身の踏ん張り方を覚えて、より良いショットを打てるようにしていきましょう。


下半身の踏ん張りを覚えるためには、足の裏を感じることが重要になります。
右足から順番に踏ん張る感じを覚えてスイングに取り入れていきましょう。

1) まず、頭が天から吊られたイメージでまっすぐ立ち、その体勢から右足を一歩前に出した状態で、アドレスを作ります。
この時に頭が天から吊られたイメージを保てていると、ふらつかずにアドレスを取ることが出来ます。

この姿勢を保ったまま上半身の回転を入れると身体は捻じられていき、その捻じれの作用は下半身にも伝わり感じ取れます。足の裏が捻じれ動作に引っ張られて動きそうになるので、その動きを抑え込むように足の裏でしっかり身体を支えます。
すると右足の裏から足腰全体が、身体を支えるための張りが出て安定します。
この感覚がバックスイングの踏ん張る感覚になります。

この捻じれを足の裏で支えないと、足が内側から外側にめくれて身体(軸)がふらついて安定したバックスイングが出来なくなります。

何度かゆっくりこの動きを確認したら、今後はこの体勢をあらかじめ想定して準備してから、スイングしてみましょう。
連続で行う事によって瞬時に足の踏ん張りが出来るようになり、本番のスイングにも取り入れやすくなります。

この練習は左右均等に行うとより効果的です。右足、左足それぞれ行ってみましょう。

今回のお伝えした内容を行うコツは、いつも頭は天から吊られたイメージをもって身体に軸を作り、軸の上に乗っている頭の位置を安定させることが重要になります。頭は非常に重いので頭の位置が変わると、下半身が支えきれない状態になったり、方向感覚が狂ってしまい安定させることが難しくなります。
逆を言えば、身体の軸を保ち頭の位置を安定させることで、全身の筋肉が無駄なく働きナイスショットにつながる大きな捻じれ、安定した回転を覚えることが出来るようになります。
皆さんも是非このポイントをイメージして練習してみて下さい。


ゴルフスクールの特長

 

あなたのゴルフライフをサポートする、様々なサービスなどをご紹介します