2019/11/19

SRIXONツアー情報契約プロSRIXON×松山英樹レポート

今週開催!『ダンロップフェニックストーナメント』プロサービスカーレポート ~月曜日:歴代王者たちが早くもコース入り~

海外招待選手の豪華な顔ぶれや、戦いの舞台となるフェニックスカントリークラブの戦略性の高さなど、どれをとっても“世界標準“を誇る『ダンロップフェニックストーナメント』(以下DPT)。ダンロップゴルフィングワールドでは、46回目を迎えたDPTの練習日の模様をお伝えする『プロサービスカーレポート』を今年も公開。契約プロたちの調整ぶりやクラフトマン、プロサービススタッフの活動の様子などを3日間にわたって密着レポートします。

 2014年大会のチャンピオンである松山 英樹プロ。プロサービススタッフによると、先週は筋力トレーニングや打ち込みなどを行っていたそうで、指定練習日初日の18日(月)は、午前9時半過ぎに大学の先輩である谷原秀人プロらとともに1番ホールから練習ラウンドをティオフ。まだ月曜日とあって、ラウンドはしばしば笑い声が起こるリラックスムードで進みました。
 ホールアウトすると、そのままパッティング練習を40分ほど行ったあと、ドライビングレンジに移動してショット練習。その間、パッティンググリーンでもドライビングレンジでも時おり強い雨が降ったものの、中断することなくマイペースで調整を続ける姿が印象的でした。その後、再びパッティング練習を行い、14時過ぎにコースをあとにしました。

 
 

 主催者推薦選手として今年DPTに初出場を果たすのが25歳のジェイク・ナップ選手(アメリカ)。プロ4年目の今季、PGAカナダで初優勝と2勝目を飾った注目の若手で、見どころは筋骨隆々の上半身を生かしたビッグドライブ。ダンロップでは毎年DPTの会場内で契約プロを対象にした実打計測テストを実施し、収集したデータやプロの声を商品開発に生かしていますが、ナップ選手が今週使用予定の『スリクソン Z585』ドライバーで記録したヘッドスピード56m/sとボールスピード83m/sというデータは、計測を担当したスタッフの誰もが「こんな数字は見たことがない!」と驚くものでした。
 そんなナップ選手は、この日初めて練習ラウンドでプレーしたフェニックスCCの印象について、「ティショットは落下地点が見えるホールが多いので気持ちよく打てるけれど、グリーンは起伏に富んでいるし傾斜もきつい。第2打でグリーンのどこに落とすかが大切ですね」とコメント。そして今週の抱負を聞いてみると、「ティショットを飛ばしてアグレッシブに攻めていくのが僕のスタイル。今週もできるだけドライバーを振るし、もちろん優勝を狙います」と笑顔で話していました。

 
 

 ここで、今年のダンロップのプロサービスカーで作業を行うクラフトマンたちを紹介しましょう。まず、向かって右端が中嶋 常幸プロや星野 陸也プロからの信頼も厚いクラフトマン歴25年のベテラン、今井正人。その隣が、ダンロップ初の女性クラフトマンである佐澤理穂。2年前より、宮崎にあるダンロップのクラブ工場「ダンロップゴルフクラブ」から住友ゴム工業に出向し、プロトーナメント会場で修業を積んでいます。さらにその左が、クラフトマン歴13年、DPTには今年が7回目の出動という中村俊亮。ふだんはこの3人で男子ツアーを担当していますが、そこに今年加わったのが小池哲生(左端)。一昨年まで10年以上に渡って男子ツアーのサービスカーの責任者を務めていた小池は、現在は主に松山プロのクラブの作製や調整を担当していますが、今年、松山プロがDPTに出場するため現地入りし、松山プロからの要望に対応します。
 なお、ダンロップのプロサービスカーは今年もドライビングレンジを一望できる高台に設置されています。

 
 

 ドライビングレンジから選手たちの姿が消え、本日のプロサービスも終了かと思われた午後4時過ぎ。1985年大会のチャンピオンである中嶋 常幸プロが登場しました。中嶋プロを出迎えるように、北の空には虹が。そして打ち始めて間もなく、中嶋プロがクラフトマンの今井(前項参照)に依頼したのが『スリクソンZF85フェアウェイウッド』の3Wのシャフト交換。昨シーズンから愛用している『スリクソン Z785ドライバー』に装着しているMiyazakiシャフトを、先日“水”から“氷”に替えたため、3Wも同じキックポイントのものに揃えたいそうで、明日までに新たに1本作製することになりました。
 この後、ドライバーに持ち換えてハイドローのナイスショットを連発し、自ら「振れてるなぁ。でも、やりすぎると今日で終わっちゃう(苦笑)」と話していた中嶋プロ。17時前には練習を切り上げました。なお、明日は松山プロと一緒に練習ラウンドを行う予定です。

 
 

この日(月曜日)は、昼過ぎから雨が降ったり止んだりのあいにくの空模様だったこともあって、コース入りした選手は少なめでした。ただ、明日の火曜日は終日好天に恵まれる予報で、多くの選手が練習ラウンドを行うはず。大会の未使用ホールを使った実打計測テストも引き続き実施する予定です。

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