2019/11/20

SRIXONツアー情報契約プロSRIXON×松山英樹レポート

今週開催!『ダンロップフェニックストーナメント』プロサービスカーレポート ~火曜日:絶好のゴルフ日和。プロの調整は順調に進む~

 早朝から青空が広がった19日(火)。ドライビングレンジは、オープンした7時から多くの選手でにぎわいを見せていました。タンヤゴーン・クロンパ選手(タイ)は7時半から練習を開始。クラフトマンの中村(月曜の項参照)が打席にさっそく『スリクソン F85フェアウェイウッド』の3Wを届けました。以前に一度テストをした際には、スピンが少なく球が強すぎたことから、スピン量を増やし、持ち球のフェードが出やすいようにしたヘッドを新たに作製。練習で好感触だったことから、この後の練習ラウンドで試してみることになりました。また、クロンパ選手からはクリーブランドウエッジのソールの一部を削ってほしいというリクエストがあったため、クラフトマンの今井(月曜の項参照)が預かり、サービスカーに戻ってすぐに対応。試打したクロンパ選手は笑顔でOKサインを出していました。

 
 

 午前9時前には、星野陸也プロがドライビングレンジに姿を見せました。先週の試合を首痛で欠場したため、関係者と顔を合わせるたびに「大丈夫?」と声をかけられていましたが、そのたびに「だいぶよくなりました」と笑顔で答えていた星野プロ。前日の月曜日は、首の状態を考慮しショートアイアン以下の距離のショット限定で練習ラウンドを行ったそうで「久々にボールを打ちましたけど、ほとんどピン筋に飛んでましたよ(笑)」とショットは好調のようです。この日は、「ZOZOチャンピオンシップの時に、松山さんがフェニックスで一緒に回ろうと誘ってくださったんです」ということで、松山プロ、さらに中嶋プロとの練習ラウンドが実現。先週の日曜日以来、じつに9日ぶりというドライバーでのショットも練習した後、コースに向かいました。なお、星野プロが履いていたのが、アシックスのスニーカーテイストのNEWシューズ『GEL-PRESHOT BOA』のホワイト。「ショットで安定感があるし、歩いていてラクです。疲れにくいですね」と言い、ここ数試合の練習ラウンドでテスト中とのことです。

 
 

 午前10時半過ぎ、契約プロを対象にした実打計測テスト(月曜の項参照)の会場に、出水田 大二郎プロが姿を見せました。ツアー屈指の飛ばし屋で、今季もドライビングディスタンスは300ヤード超えの出水田プロ。テストでも、アゲンストの風に向かって力強いフェードボールのショットを放っていました。DPTには今年で3年連続3回目の出場。かつてフェニックスゴルフアカデミーに練習生として在籍し、フェニックスCCは数えきれないほどラウンドしているものの、「やっぱり難しいです(苦笑)。洋芝でボールが沈むので、どうしても飛距離が出ないので、距離感をしっかりアジャストしないといけないと思います」と手ごわさを強調。それでも、「最近、ショットの調子はすごく上向きなので、あとはパット次第。それに地元の鹿児島からも近いし、知り合いもたくさんいるので、ツアーの中ではいちばん思い入れのある大会。いいプレーをしたいという気持ちは本当に強いです」と本番での健闘を誓っていました。

 
 

 出水田プロに続いて実打計測テスト会場に登場したのが秋吉 翔太プロ。秋吉プロには、アプローチショットのテストからお願いしました。テストでは、新しい材料や現行のボールとは少しずつ構造を変えたボールを試打してもらいますが、現在プロたちがツアーで愛用している『スリクソンZ-STARシリーズ』の評価も改めて依頼。計測スタッフに、自身が使っている『Z-STAR』について聞かれた秋吉プロは「このボールに替えてから飛距離が伸びたのにプラスして、アプローチショットの打感がよくなりました」「打感がしっかりしているというか、ほどよい硬さが距離を合わせるのにすごくいいんです。おかげでアプローチが寄るようになりました」と、飛距離性能と打感を高く評価していました。そんな秋吉プロはドライバーのテストでも「おぉー、いい球!」と自画自賛するビッグドライブを連発。ショットの調子は上々のようです。

 
 

 稲森 佑貴プロは、午前中に9ホールの練習ラウンドを実施。その後、ドライビングレンジでのショット練習を経て、実打計測テストの会場にやってきました。計測スタッフたちが毎年驚くのが、稲森プロのドライバーショットのヘッド軌道。ヘッドがインサイドでもアウトサイドでもなく、本当にストレートに入ってくる上、その高さも地面とほとんど水平に入ってくるのだとか。フェアウェイキープ率が4年連続1位で、今年も現在トップを走っているのも頷けます。ただ、今季の稲森プロはこれまでトップ10入りが1回のみ。「開幕からつい最近までずっと足踏みをしている感じでした。でも、今月に入ってからショットの距離感が合ってきたかなと感じています。調子が悪いと一年が経つのが早いけれど(苦笑)、まだ試合はあるし、最終戦の出場もあきらめていません。だから今週は上位に入りたいし、そのためにはいかにいいスタートダッシュが切れるか。初日に飛び出せば自然と上位に食い込めると思うので」と話す稲森プロ。一昨年が11位、昨年が13位と好成績を収めているだけに、優勝争いに期待がかかります。

 
 

 九州出身の出場プロは数多くいますが、鹿児島出身で高校時代を宮崎で過ごした香妻 陣一朗プロもその一人。今大会には主催者推薦選手としての出場ですが、現在賞金ランキング32位につけ、2年ぶりのシード復帰を確実にしています。この日の香妻プロは、練習ラウンドと試打計測テスト、そしてドライビングレンジでのショット練習という順序で調整。そのドライビングレンジでは、プロサービススタッフが星野プロも履いているシューズ(星野プロの項参照)のレッドを手渡しました。さっそく履き替えてショット練習をした香妻プロは、「スニーカーみたいだけど安定してますね」とコメント。それを履いたままドライビングレンジをあとにしました。そしてサービスカーに移動すると、「なんとなくやってみようかと思って」と人生初のウエッジのソール研磨に挑戦! 「ムズッ!」と言いながらも研磨作業を楽しんでいた香妻プロ。仕上げとして、削った箇所をクラフトマンの今井(月曜の項参照)がならしたものを受け取ると、満足気な表情でウエッジを眺めていました。

 
 

火曜日(19日)は、出場プロたちの調整が本格化。プロサービスカーにも多くのプロからクラブの作製・調整の依頼があり、クラフト作業は午後7時過ぎまで続きました。また、天候に恵まれたこともあって試打計測テストは国内外の8選手を対象に実施。明日の水曜日は、プロアマトーナメントが開催される一方、クラフトマンやプロサービススタッフは、クラブの調整や物品の支給、試打計測テストなど、本番前最後の業務を行います。

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