DGW:先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では、4試合ぶりにトップ10に入りました。調子は上向きなのでしょうか?
片岡:いえ、調子はずっとよくないですね(苦笑)。今シーズンはドライバーもアイアンもよく曲がるので……。ただ、先週が10位タイで、先々週も18位タイだったので、悪いなりに頑張れているかなとは思います。
DGW:先週は毎日のように強風が吹いたそうですが。
片岡:はい。ただ、今年はスイング矯正も兼ねて、低い球を打つ練習をしてきたので、かえって風が吹いてよかったです。みんなスコアを伸ばせない中で、低い球を使うことでけっこう耐えられましたから。
DGW:パッティングに関してはいかがですか?
片岡:うーん、今年はパットだけを頼りに戦ってきたのですが、最近はパットもぱっとしないというか(笑)。
DGW:(笑)さて、今週のダンロップフェニックストーナメント(DPT)ですが、大会に関してはどんな印象を持っていますか?
片岡:ずっとテレビで観てきましたが、海外から招待されたトッププロたちが、日本人選手と戦いを繰り広げるイメージがありますね。それと、松山さん(英樹プロ)が若くして優勝していますし、去年は、(大学の後輩の)金谷(拓実プロ)と石坂君(友宏プロ)の激闘という感じでしたよね。そんなふうに若い選手が活躍しているので、年齢に関係なく勝つチャンスがある試合なのかなと思います。
DGW:これまでフェニックスCCでプレーしたことはあるのですか?
片岡:はい。アマチュアの頃にJGTOの合宿でラウンドしたことがありますし、ナショナルチームの合宿でも、フェニックスゴルフアカデミーで練習して、フェニックスCCをラウンドしていました。なので、コースについてはそれなりに知っています。
DGW:他の選手にもお聞きしているのですが、フェニックスCCでのスコアメイクのポイントはなんでしょう?
片岡:ティショットでしょうね。でも、今回のプロアマトーナメントでは、ティショットが林にしか行かなかったです(苦笑)。だから、飛距離よりも精度を重視しないとダメだと思うのですが、どのホールもそれなりに距離があるので、ドライバーを持たざるを得ないと思います。僕は元々ティショットが曲がるので、リカバリーショットは得意なのですが、とにかく木が多すぎて、それすらさせてもらえないかもしれないですね(苦笑)。ただ、フェアウェイが洋芝で、北海道出身の僕はプレーし慣れているので、そこはアドバンテージだと思います。
DGW:ダンロップフェニックストーナメント(DPT)には今回が初出場になりますが、大会にはどんな印象を持っていますか?
桂川:現地で観戦したことはなかったのですが、テレビではよく観ていて、ルーク・ドナルド選手の連覇や松山(英樹プロ)さんの優勝は印象に残っています。世界のトッププレーヤーがたくさん出場しているし、やっぱりビッグトーナメントというか、すごい試合だなと感じていました。
DGW:そんなトーナメントにご自分が出場することについてはどう感じていますか?
桂川:推薦していただけると聞いたときには本当にビックリしました。僕が推薦してもらえるような大会ではないと思っていたので、すごく意外でしたが、出場が決まってからは気合が入っています(笑)。
DGW:これまで、フェニックスCCでプレーしたことはあったのでしょうか?
桂川:いえ、今週火曜日の練習ラウンドで、生まれて初めてプレーしました。18ホールをプレーしたのですが、あっちも林、こっちも林という感じで、ティショットは曲げちゃいけないなというのが第一印象ですね。ドライバーショットは、本当に精度が要るなと思います。それ以外は、すごく難しいという感じはしませんでしたが、風も吹いていなかったので、試合が始まってみないとわからないですね。
DGW:2020~21シーズンは、AbemaTVツアー(チャレンジ)を主戦場にプレーして、10月上旬の「石川遼 everyone PROJECT Challenge」で初優勝を飾りました。
桂川:はい。去年からこれまで、正直あまりショットの調子がよくなくて、なんとか調整しながらやってきた感じだったのですが、あの試合だけは、すごく調子がよかったんです。ルーキーのうちに勝てたので、すごくホッとしています。
DGW:一方で、レギュラーツアーにも5試合出場して、そのすべてで予選を通過しているのはすばらしいと思います。
桂川:ありがとうございます。レギュラーツアーには、アマチュアの頃から「日本オープン」(注:2019年大会で23位タイとなりローアマチュアを獲得)をはじめ何試合か出ているので、コースがすごく難しいと感じることはないです。今年の「日本オープン」も、3日目はショットもパットも本当によくて、「65」というスコアを出すことができました。ただ、レギュラーツアーでは、予選は通過できても、上位に入るのは、今の自分の力では難しいなとも感じています。
DGW:今週は、月曜日(15日)に、DPTの大会イベントの一環として、母校の日章学園中学校(宮崎市)を訪問して、後輩のゴルフ部員のみなさんにレッスンをしたそうですね。ジュニアゴルファーを指導した感想はいかがですか?
香妻:はい。学生は全部で16人いて、女子のほうが少し多かったのですが、実際にレッスンしてみて、機会があればもっとジュニアに教えてみたいなと思いました。みんな吸収が速いし、頑張ってほしいなと。それで将来プロゴルファーになる子が出てくれたらうれしいですよね。
DGW:さて、ご自身の話ですが、10月だけで2位タイが3回と、秋に入って絶好調ですね。
香妻:そうですね、ハハッ!
DGW:ご自身では、好調の要因はどんなところにあると思いますか?
香妻:ドライバーからアイアンまで、ショットが安定していますね。パットも、大事な場面で「これは決めたい」というパットが入ってくれることが多い気がします。
DGW:ドライバーからパットまで好調ということですね。ただ、同じ2位でも、それぞれ内容は違うとは思いますが。
香妻:そうですね。「ブリヂストンオープン」と「ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント」は、正直、優勝は難しいなと思っていて、途中から2位狙いに切り替えました。でも、「バンテリン東海クラシック」は最後まで優勝を狙ったし、勝てる可能性があったと思います。だから、あの試合での2位はちょっと悔しいですね。
DGW:それでも、安定感の高さを考えると、今年はこれまでよりご自身のレベルがワンランク上がったのではないですか?
香妻:はい、そう思います(笑)。ただ、まだ調子の波はありますけどね。
DGW:今週のDPTですが、2016年の初出場から計5回出場して、すべて予選を通過していますね。
香妻:そうなんです。でも、いつも30位前後というイメージなんですよね(苦笑)。トップ10に入ったことがないですし(※最高位は2019年大会の13位タイ)。
DGW:それは、自己分析すると、どこに原因があると思いますか?
香妻:インコースが苦手なんです(苦笑)。アウトは得意なんですけど、インはいつもオーバーパー。インに入ると、なぜか球が曲がり出してしまって。11、12、14番あたりですね。決勝ラウンドに入ったら、本当はインで伸ばしたいじゃないですか? 特に上がり数ホールは伸ばしたいんですけど、それができない。