2021/12/22

XXIO製品情報

《NEWゼクシオ エックス/12/レディス 誕生ヒストリーVOL.3 》〝翼〟とレディスゴルファーに寄り添う設計が、大きな飛びと快感をもたらす

【VOL.1】〝翼〟の生えたドライバーが、気持ちよく、大きく飛ばせる理由

【VOL.2】〝飛びの翼〟はフェアウェイウッド&ハイブリッドにも。アイアンも〝たわみ〟で飛ばす

 メンズモデルと同様、長く、高い人気を誇るゴルフクラブ『ゼクシオ レディス』。その最新モデルも、『ゼクシオ エックス』『ゼクシオ12(トゥウェルブ)』と同様に、前作から大きく変貌を遂げた。それは、性能面もさることながら、外観から受ける印象によるところが大きい。
「レディスのクラブには、第一印象を重視して購入する方が多いという傾向があります。そのため、まずはメンズ用とはひと味違うこだわりをデザインに生かそうと考えました。具体的には、ゼクシオというブランドがもつ上質感に加えて、レディスならでは曲線の美しさや優雅さを表現するために、デザイン、造型のテーマを〝Grace〟に設定しました」
 メンズと同じくレディスのデザインを担当した岡部 敏子はそう話す。
 優雅さの中にデザイン的なトレンドを盛り込むためにヘッドに採用したのがワントーンカラーだ。
「これまでは、アクセントカラーとしてピンクを使ってきました。ただ、〝女性=ピンクという一般的なイメージから今回は脱却しようと『ブルー』『ボルドー』ともに同系色でまとめました。アパレルの世界でも、濃淡をつけてワントーンでコーディネートするのが近年の流行なので、それを取り入れました」(岡部)
 ウッドのソールを見ると、ブルーは青系、ボルドーは赤系でまとめ、華やかながらも、シンプルですっきりしたデザインになっている。また、ブルーに関して、根強い人気を誇るネイビーにスカイブルーを合わせたのには、こんな理由がある。
「『ゼクシオ レディス』は“オールターゲット”を謳っていますが、今回はより幅広い層のゴルファーのみなさんにも満足してもらおうと、可愛らしさ、若々しさを表現しました。“Grace”というテーマをつけたのはそのためですが、スカイブルーを加えたのも、多くの女性が手に取った時に“可愛い”と感じてもらうためです」(岡部)
 純正の「MP1200Lカーボンシャフト」も、翼をイメージした模様で、やわらかさと優雅さを演出。クラブ全体で、より幅広い層のレディスゴルファーにアピールしている。

岡部 敏子(おかべ・さとこ)
商品開発部 デザイン企画グループ  2005年入社。ゴルフボールの材料研究を経て、ゼクシオの10代目よりクラブデザイン関連全般を担当。

 続いてNEW「ゼクシオ レディス」の中身をチェックしてみよう。
 NEWゼクシオ・シリーズに共通する〝振りぬける安心感〟という開発コンセプト。それを実現するキーテクノロジーが「ActivWing(アクティブウイング)』だ。
 クラウンのネック寄りに設けられた凸状の“翼”が、ダウインスイング前半の空気の流れを受け止め、コントロールすることでヘッドの挙動を安定させ、インパクトを適正化するという革新的な技術は、レディスのドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドにも搭載されている。
「ただ、ドライバーのアクティブウイングは、メンズと違ってあまり存在を主張しないデザインにしています。それは、競技をされる方を含む女性ゴルファーたちに聞いたところ、〝クラウンにたくさん装飾があると、構えた時に目に入る〟という意見が、男性ゴルファーにくらべて多かったからです」(岡部)
 そのデザインについて、商品企画を担当した佐藤 弘樹はこう話す。
「今回、メンズのシャフトに白を採用したことにも関連しているのですが、〝特徴づけたいけれど、構えた時に違和感がないように〟という配慮はすべてにおいてしています。社内には、目の肥えた、クラブに一家言もつゴルファーがたくさんいまして(笑)。みなさん、ゼクシオには非常に興味があり、放っておけないようで、『そこは大丈夫?』とか、『構えた時の感覚に気をつけたほうがいい』といった意見をたくさんもらいました」
 ドライバーについては、前作から変更した点が他にもある。これまで440~450㎤とやや小さめだったヘッド体積を460㎤に大型化したのだ。これは、長い歴史のある「ゼクシオ レディス」では初めての試みだ。
「ヘッドとしての性能を上げるには、やはり体積を増やして慣性モーメントを大きくしてあげるのが一番です。その一方で、女性ゴルファーからは、『構えた時にあまり大きく見えすぎると、ヘッドが重く感じられて振りにくい』という声も聞かれました。そのため、構えた時に違和感がないようにヘッドの体積を大型化し、性能のアップを狙いました」(商品開発担当・水谷 成宏)
 たんに遠くに飛ばすだけでなく、構えやすさ、打ちやすさを追求する。それはゼクシオの伝統と言える。

佐藤 弘樹(さとう・ひろき)
ゴルフビジネス部 ゴルフクラブビジネスグループ  2008年入社。海外物流やゴルフグローブなどの販売企画などを経て、2018年よりゼクシオのゴルフクラブの商品企画を担当。

水谷 成宏(みずたに・なるひろ)
商品開発部 クラブ技術グループ  2009年入社。以来、一貫してドライバーのヘッド開発に従事。最初に担当したのは7代目ゼクシオで、途中、スリクソンを挟み、10代目より再びゼクシオを担当。

 そして、メンズと同様、レディスでも、剛性の異なる層を組み合わせることでフェースとボディを大きくたわませ、高い反発力を生み出す「リバウンドフレーム」を、ドライバーからアイアンまで採用している。
 それに加え、「ゼクシオ レディス」は伝統的に、単なるメンズの色違いではなく、一般女性ゴルファーのヘッドスピードやパワーを計算して設計、製造される、いわば女性専用設計のモデル。今回も、随所に女性向けモデルならではの工夫を凝らしている。
「従来もそうでしたが、クラブの長さを、ドライバーでは、R、A、Lでそれぞれ変えています。フェアウェイウッドからアイアンについても、Rとその他2つのフレックスとでは、異なるクラブ長を採用しています。これは、それぞれのターゲットにとっての振りやすさを考えてのことで、メンズではやっていない、レディスならではの設定です」(佐藤)
 ドライバーに関しては、11.5°、12.5°、13.5°という3つのロフトごとに重量設定を少し変えている。ロフトの立っているクラブを使う人は、パワーがあり、振り切れるという前提から、やや重めに設定しているというわけだ。
 また、フェアウェイウッド、ハイブリッドにはこんな工夫が。
「構造や形状はメンズと同じなのですが、女性はどちらかというとつかまりにくく、ボールが上がりにくい方が多いので、重心設計をメンズとは変えています。具体的には、フェアウェイウッド、ハイブリッドともに、つかまりやすく、かつ、ロフトをつけてボールを上がりやすい、レディスモデルらしい設計です」(水谷)
 また、クラウンのデザインもメンズとは異なる。それは、次のような理由からだ。
「ツートンにすると、小ぶりに見えてしまう可能性があることから、構えた時に安心感をもってもらえるよう、フェアウェイウッド、ハイブリッドともに、あえてワントーンにまとめました。そこはメンズと大きく違う点ですね」(岡部)
 アイアンも、「ゼクシオ 12」の流れを汲み、ヘッドは少し丸みを帯びた形状にすることで、ボールはよりつかまりやすく、上がりやすくなっている。
「メンズモデルもそうですが、〝翼のXXIO〟というキャッチコピーの通り、振りやすい、気持ちのいいクラブができたと思っています。とにかく、一度試打していただければ、思わず『翼が生えた!』という言葉が出てくるほどの飛びや性能を体感していただけるはずです」(佐藤)
〝翼〟をつけたことで生まれる、振りぬける安心感と、デザイン、性能両面でのレディスモデルならではの工夫の数々。NEW「ゼクシオ レディス」を手に取れば、きっと大きな満足感が得られるはずだ。

◇『ゼクシオ レディス』の製品情報はこちらをご覧ください。
https://sports.dunlop.co.jp/golf/xxio/xxio2022/ladies/

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