DGW:今シーズンのここまでのご自身のプレーを振り返っていただけますか?
稲森:はい。今年は5月と6月に1勝ずつすることができましたし、その後も何度か上位に入れているので、順調に来ていると思います。ショットもパットもずっと好調です。
DGW:最近では、先々週の「マイナビABCチャンピオンシップ」(注:単独6位に入賞)で優勝争いを演じましたね。
稲森:そうですね。ただ、最終日は全体的にうまくいきませんでした。僕の好きなコースだったし、最終日も途中までは悪くなかったのですが、急ブレーキがかかってしまいました(苦笑)。
DGW:稲森プロは、契約プロの中でも早い時期にドライバーを『スリクソン ZX7 Mk II(マークツー)』に替えたそうですね。
稲森:はい。実際に試合で使ってみて、コントロールしやすかったのでそのまま使っています。前のモデルとくらべて弾く感じがするし、その分、初速が速くなって飛距離も伸びました。
DGW:新しいドライバーは持ち球のドローボールも打ちやすいのでしょうか?
稲森:基本的にはドローなのですが、最近はどちらかと言うとフェードが多いです。
DGW:それは持ち球を変えたということですか?
稲森:変えたというより、変わりました。風への対策とか、そのホールの攻め方を考えたときに、フェードのほうがいいことが多くて、自然と変わっていった感じですね。
DGW:先月中旬の「日本オープン」に出場後、アメリカ男子下部ツアー(コーンフェリー・ツアー)の
来季出場権をかけた最終予選会に出場されました。結果は45位タイということでしたが…
桂川:はい。もちろん上位に入れればよかったのですが、その順位でも、来年1月の開幕戦から3~4試合は出られるようなんです。そこで上位に入れれば、日本と同じようにリランキングがあって中盤戦、後半戦にも出るチャンスがあるので、出場できた試合で確実に結果を残すことが大事ですね。ただ、今年は日本ツアーでもQT上位の資格で出場して結果を残せたので、来年はアメリカで同じことをやればいいんじゃないかと思っています。
DGW:今年は4月の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」で早々とツアー初優勝を飾りました。今シーズンのここまでのプレーを振り返ってみていかがですか?
桂川:自分でもびっくりするくらい、調子がずっと変わらないんです(笑)。パットが入るか、入らないかで結果は変わっていますけど、ショットはずっと調子がいいです。
DGW:たしかに、ここまでパーオン率が1位で、トータルドライビングでも1位ですよね。
桂川:もちろん、ショットの感覚がよくない週はあるし、「ちょっと違うな」と感じることもあるのですが、それでも何とかなっているというか、感覚が悪いなりに、いいショットが打てているので、本当に調子がいいのだと思います。たとえば、ミスをするにしても、左右どちらにも曲がったらどうしようもないのですが、どちらか片方のミスしか出ないので、修正やアジャストがしやすい感じですね。とにかく、去年の今ごろよりは、ショットの調子はかなりいいです。
DGW:初めて出場した去年のDPTでは35位タイという成績でした。
桂川:去年出場したレギュラーツアーの8試合は、すべて予選通過できましたが、どれも20位台、30位台でした。調子が悪いなりに、うまくスコアをまとめることができたのはよかったのですが、言い方を変えれば、踏ん張ることができませんでした。予選は通過するけれど、上位にはいけないゴルフで安定してしまったというか……。DPTでもそんな感じのゴルフだったので、今年はもう少しいいプレーができるよう、準備をして臨みたいと思います。
DGW:フェニックスCCを攻略するには何が大事でしょうか?
桂川:やっぱりティショットだと思います。ティショットの置き所次第で、グリーンの狙える位置も変わりますから。
DGW:植竹プロは、セガサミーホールディングス(注:フェニックスリゾートの親会社)所属ですが、DPT以外にもフェニックスCCでプレーすることはあるのでしょうか?
植竹:はい。シーズンオフの合宿でよくラウンドしていて、2020年の春には3週間ぐらい、毎日プレーしていました。いつでもプレーしていいと言ってくださるのですが、今回は去年のDPT以来、1年ぶりですね。
DGW:シーズンオフとDPTとでは、コースはかなり違いますか?
植竹:全然違います(苦笑)。特にグリーンはもともと傾斜が強い上に速くなるので、乗せるところを間違えると簡単にボギーが出ます。ティショットも松林が気になるホールが多いので、ずっと頭を使わないといけない感じで、とにかく難しいコースです。
DGW:とはいえ、植竹プロはフェアウェイキープ率で2位につけていますし、ティショットを曲げることは少ないですよね?
植竹:基本的にはそうなのですが(苦笑)、ここでは違うんです。どうしても思ったようなスイングができないというか、狭いので曲げたくないというプレッシャーがあるんですよね。
DGW:今シーズンのここまでのご自身のプレーを振り返ると?
植竹:序盤戦はすごく調子がよかったのですが、5月に入ったあたりからショットがおかしい感じが出てきて、それがずっと続きました。一時はどうしようもなくなった感じでしたが(苦笑)、11月に入ってから、ようやくショットの調子が上がってきました。自分のめざすスイングを試合でもするように心がけていたら、だんだんそれができるようになってきました。