そんな吉田プロは、初出場し60位タイで終えた昨年のDPTを振り返り、「コースについては、それほど難しいとは感じなかったのですが、自分の実力通りのスコア、順位だったと思います。ただ、去年はシーズンを通して予選通過をずっと目標にやっていたので、そこはクリアできたかなと」とコメント。そうして迎える2度目のDPTについては、「特に調子がいいというわけではないので(苦笑)、今週も目標はまずは予選通過です」と目標は控えめ。一方で、「ドライバーショットには自信があるので、林は全然気にならないですね。それに、最近パットは調子がいいので、バーディチャンスにつけられた時やパー5でしっかりバーディを獲れたら、上位を狙えるんじゃないかと思います」と自信ものぞかせる吉田プロ。現在賞金ランキング13位につけ、シーズン当初の目標だったツアー最終戦出場を確実にした今、もうひとつの目標であるツアー初優勝に期待がかかります。
月曜日(13日)の昼過ぎにコース入りし、ドライビングレンジで調整していた植竹 勇太プロ。DPTには4年連続の出場で、過去3回はすべて予選を通過しています。「予選は通るんですけど、上位には入れていないんです(※最高位は初出場だった2020年大会の32位)。やっぱりここはグリーン勝負なんですよね。傾斜も強いし、芝の目もあるという話もあって。これまではショットはそんなに悪くなかったけど、グリーンをつかみきれなかったので、今年はグリーンを読み切れればと思います」と、グリーン攻略をポイントに挙げます。
そんな植竹プロは、今季ここまでトップ10が1回で、賞金ランキングは61位タイ。それについて聞いてみると、「正直、調子は悪いっす(苦笑)。原因としては、オフにトレーニングをして、去年よりも身体を絞った結果、すごく〝振れる〟ようにはなったのですが、身体を制御できていない感じなんです。だから、今はマックスでは振らないようにしています」。
「グリーンがめっちゃ仕上がってますよね。〝こんなにフェニックスのグリーンって速かったっけ?〟というぐらい速いです(苦笑)」と、月曜日(13日)午前の練習ラウンド中に驚いていたのが星野 陸也プロ。10月最終週のDPワールド(欧州)ツアー「カタールマスターズ」に出場後に帰国し、自宅で休養していたそうです。
ご存じのように今シーズンは初めて欧州ツアーを主戦場にプレーしてきた星野プロ。最高順位は「BMWインターナショナルオープン」での3位タイで、ほかに2試合でトップ10に入り、ポイントランキング81位で見事シード権を獲得しました。それについて振り返り、「シード権を獲るのは予想以上に大変でした。ショットには納得できましたけど、パットはスタッツがよかった(※平均パットで11位。11月13日時点)割には入らなかったですね(苦笑)。でも、2試合で優勝争いに絡めたのは自信になりました」と納得のいくシーズンとなったようです。
そうして迎えるDPT。最高位は18年大会の4位タイで、翌年から昨年まで3年連続でトップ10に入賞しています。「毎年あと一歩というか、ぎりぎりで優勝争いに絡めていない感じですね(苦笑)。フェニックスは特にティショットでフェアウェイをキープするのが大事。ヨーロッパでプレーして、ショットの引き出しが増えたので、それを出せたらと思います」と今週の抱負を語る星野プロ。さらに、「今年は、国内で2位に3回入っていますが、まだ優勝がないので、ここでホストプロとして勝ちたいですね。特に今年は50回の記念大会で、松山(英樹プロ)さんもケプカも出るので、そういう選手を相手に勝てるように頑張ります」と力強くコメント。来週は早くも欧州ツアーの来季開幕戦が行われるオーストラリアに移動するという星野プロ。自身国内での今季最終戦となるDPTで、ぜひ大会初優勝を飾ってほしいものです。