2023/11/16

SRIXONツアー情報契約プロレポート

《祝・50回! ダンロップフェニックストーナメント開幕直前スペシャル》TEAMスリクソン・インタビュー VOL.3

 2016年、2017年とダンロップフェニックストーナメント(DPT)を連覇したブルックス・ケプカ選手。今回、TEAMスリクソンの一員になって初めてのDPT参戦となることについて、「ここで優勝したことがきっかけで、ダンロップとの関係が生まれてテストをするようになった。ボール、アイアン、ウェッジすべてがすごく自分に合っていると思ったので、使わせてもらうことになった。ここからすべてが始まったと思っている」と、DPTとの縁を感慨深けに語ります。火曜日の練習ラウンド(9ホール)、水曜日のプロアマトーナメントと、5年ぶりにプレーしたフェニックスCCについては、「とにかく素晴らしいコースだし、コンディションも素晴らしい」と絶賛。さらに、「前回プレーした時とくらべてグリーンがちょっと硬めで速い印象を持った。やはりフェアウェイをなんとかキープしないといけない、と改めて感じた」と、ティショットの重要性を強調していました。

 そして、「特に目標はない」と話す一方で、「状態は結構いいと思う」「自分がトーナメントレコード(タイ)を持っている(※2016年大会の263打・21アンダー)ということは、コースと合っているのだと思う」と自信をのぞかせるケプカ選手。「お互いにいいところを出し合って、自分も何か刺激を受けられたら」という松山 英樹、W・クラーク両選手とのペアリングは、観る者にも最高の刺激を与えてくれることでしょう。

 初出場だった2021年大会でいきなり優勝争いを演じ、2位タイに入った活躍も記憶に新しい片岡 尚之プロ。コースに好印象があるのかと思いきや、「たぶん僕は得意じゃないと思います(苦笑)。あの年は2日目以降、ショットが本当によかったのですが、ショットがよくない今は、こんな狭いコースは勘弁していただきたいと思っているんですけど(苦笑)」。そんな片岡プロは、ちょうど1年前のDPTから、コーチの指導のもとスイングを改造中。毎週コーチとやりとりを重ね、現在は60~70パーセントの完成度なのだとか。それでも、今季2度の2位を記録していることを指摘すると、「それはスイングが完成したというよりは、たまたまその時のスイングのイメージがよくて、コースと噛み合ったから。いいイメージは続かなくて、翌週には〝あれ? 違うな〟みたいな感じなので、今は余計な小細工なしに、基礎の土台になる部分を固めている感じです」とコメント。

新しい動きを取り入れては、元に戻したりと試行錯誤は続いているそうですが、「最近、土台の部分がしっかりしてきて、先週は少し感覚がよくなりました。だから今週はちょっと楽しみですね」と手応えも感じている様子。そこで、改めて今週の抱負を聞いてみました。
「先週は、ショットはよかったのですが、パットが入らなくて。どっちもよくて噛み合ってくれたら、もしかしたら今週はいいところに行けるかもしれません。今年の大会は50周年だし、松山さんをはじめ豪華スペシャルプレイヤーが来ているので、〝優勝できるか?〟と言われたら分かりませんが、僕も優勝したい気持ちは持っています」。

 練習ラウンドはプロアマトーナメントでプレーした18ホールのみで、多くの時間をドライビングレンジやパッティンググリーンでの調整に充てた桂川 有人プロ。その理由は、今季のアメリカ下部のコーンフェリーツアーでのプレーにあるようで、「アメリカではショットがすごく安定していて、好調をずっと維持できていたのですが、課題のショートゲームが足を引っ張った感じで、いい成績が残せませんでした。だから、日本でショートゲームを磨いていければ、またチャンスはあるのかなと思っています」。
 一方で、ショットはアメリカPGAツアーでも通用したようで、「『全米オープン』では30位で予選を通過できたし、『ジョンディアクラシック』も2日目に〝63〟というスコアが出て26位に入れました。どちらも難しいセッティングでしたが、そういうコースのほうが、ショットのよさがスコアや成績に出るのかなと思います」とショットメークに自信を深めたようです。

 そんな桂川プロは、10月の「日本オープン」から国内ツアーに復帰。現在の自身の調子について聞いてみると、「悪くはないですけど、よくもない感じですかね(苦笑)。アメリカでは、がむしゃらに今の自分のベストを、という感じでプレーしたのですが、今は、自己分析しながら、一つずつ課題をクリアして、次のレベルに行けるように取り組んでいるので」と、自身のゴルフを見つめ直している様子。それでも「そんなゴルフでも、成績を出すのは大事だし、優勝争いまで行きたいです」とDPTの目標について語り、さらに、「今年は松山さんをはじめ海外から強い選手が来ていて、その選手たちが優勝を争う可能性は高いと思います。そういう選手と優勝争いする機会はなかなかないので、そういう経験もしてみたいです」と言葉に力を込めていました。

 塚田 陽亮プロは、火曜日(14日)にコース入りし、変則的に数ホールのみを練習ラウンド。そして翌水曜日はプロアマトーナメントに出場してコースをチェックし、「今週のグリーンはいいですよ。メチャ仕上がっているし、メチャ速いです!」とグリーンのコンディションとスピードに驚いたそうです。
 今シーズンはここまで3試合でトップ10入りし、賞金ランキングもシード権当確の33位(※11月12日時点)につけている塚田プロ。好調の要因について尋ねると、「ひとつは、新しいコーチについたことですかね。ショットもそうですけど、パットとか全体的によくなりました。安定感も増して、ちょっとやそっとのことでは動じなくなった気がします。今までは〝ヤバい〟と思ったら、すぐ奈落の底に落ちていったけど(苦笑)、今年はそういうことがないですね」。さらに注目すべきはドライバーの飛距離で、ドライビングディスタンスは昨年の300.21ヤードから、306.41ヤード(※11月12日時点)と大幅にアップ。「それは、スリクソンのドライバーとボールのおかげです。道具を信頼しているから思い切って振れるし、飛距離も伸びるというか。ティショットは本当にいい感じです」と、愛用するや『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』と『スリクソン Z-STAR XV』への厚い信頼を口にします。

 そうなると、ティショットがカギを握るフェニックス攻略にも期待できそう。「それは分かりません。ショットは好調なんですけど、僕の場合、〝日替わり定食〟なので(笑)。でも、林に入れないことを目標に、ドーンと行きたいですね。こう見えてもホストプロなので(笑)、初日から頑張りたいと思います」と笑顔で話す塚田プロに、DPTでの最高順位が初出場した2013年と翌14年の14位タイだと伝えると、「そうなんですか!? それはある意味スゴいですけど、今年はそれより上に行けそうな気がします!」と頼もしいコメント。ぜひ上位進出を果たしてほしいものです。

《ダンロップフェニックストーナメント開幕直前スペシャル》
TEAMスリクソン・インタビュー

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