2023/11/15

SRIXONツアー情報契約プロレポート

《祝・50回! ダンロップフェニックストーナメント開幕直前スペシャル》TEAMスリクソン・インタビュー VOL.2

 2014年大会のチャンピオンである松山 英樹プロ。DPTには4年ぶりの出場で、日本ツアー参戦も4年ぶりとなります。今週は月曜、火曜と9ホールずつ練習ラウンドを実施。その途中には、コーチとスイング動画を見ながら会話をかわす光景も見られました。火曜の練習ラウンド後の会見で、1か月前に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」後に風邪をひき、10日間ほど何もできなかったことを明かした松山プロ。その後、練習を再開し、今週、1か月ぶりの実戦を迎えます。

 今回4年ぶりにプレーしたフェニックスCCについて、「いつプレーしても難しいコースだなと思った」と実感を語り、練習ラウンドでは、グリーン周りとティショットに重点を置いて練習したそうです。自身にとってDPTとは? という問いに、「初めて現地で観たのがタイガー(ウッズ)が出場した2002年大会で、それから毎年テレビで観て、いつか自分も出場して優勝したいという気持ちがあった。9年前に勝っているけれど、もう一度勝ちたい気持ちはある」と、熱い想いを語った松山プロ。ブルックス・ケプカ、ウィンダム・クラーク(ともにアメリカ)という2人のメジャータイトルとプレーする予選ラウンドは、まさに日本中の注目の的です。

 10月上旬の「ACNチャンピオンシップ」での今季初優勝と、ホールアウト後の涙のTVインタビューも記憶に新しい稲森 佑貴プロ。その涙の理由について改めて尋ねると、「夏場は、思うようにショットが打てず苦しかったんです。納得の行くゴルフじゃなかったので、いい成績が出ても全然うれしくなかった」とコメント。それに続けて「1勝できたのはよかったのですが、今はまた悩んでいます(苦笑)。ただ、悩まなくなった瞬間にゴルフは終わりだと思うし、一日一日〝もうちょっとできるんじゃないか〟と思いながらプレーしています」と、1勝だけで満足することはないようです。

 そんな稲森プロは、火曜日(14日)にコース入りしてインの9ホールを練習ラウンド。「例年とくらべて、ラフはちょっと短いけど、グリーンは速くなっているかなと感じました。ティショットは、ただフェアウェイに置くだけではダメで、点で狙っていかないと、セカンドショット以降がきつくなるかなと思います」と、今年のコースの印象と、ティショットに絶対の自信をもつ稲森プロならでは攻略ポイントを話してくれました。さらに自身の抱負について、「予選突破するのを前提に、初日、2日目はボチボチ行って、3日目、4日目ぐらいで上位争いができればいいかなと思っています。流れでボンとビッグスコアが出るならそれに越したことないですけど、〝無理をしたらいいことはない〟ということを、今年の日本オープンで学びました(苦笑)。だから今週は謙虚に行きます」とコメント。今年50回目を迎えたDPTですが、稲森プロにとっても区切りの10回目の出場となるだけに、大会初優勝に期待がかかります。

 出水田 大二郎プロは、月曜日(13日)にコース入りし、アプローチショットとパットで調整。そして翌火曜日には、香妻 陣一朗プロとアウト9ホールの練習ラウンドを行いました。先月上旬に肩を痛め、先々週、先週とツアーを欠場。今週は、かつてフェニックスゴルフアカデミーの練習生として腕を磨いた出水田プロにとっては、特に思い入れのある大会ということで、満を持してツアーに復帰したそうです。現在の肩の状態について聞いてみると、「トレーナーさんにケアをしてもらって、だいぶよくなりました。飛距離はいつもより少し落ちているのですが、スイングで無理ができないので、いい感じに力が抜けて、ショットの調子は悪くないです」と明るい表情で話します。

 今年は9月まではフィーリングよくプレーできていたものの、その後は手首を痛めたこともあり、3試合連続で予選を通過できず、「今年の後半戦はケガに泣かされてしまいましたね」と苦笑い。とはいえ、DPTでは19年大会で3位タイに入るなど、隅々まで知り尽くしているコースとの相性は上々。改めて今年の目標について聞いてみました。
「今年は記念大会ですし、地元の鹿児島からも近いし、ホストプロでもあるので頑張りたいですね。まずしっかり回り切って、予選を通過することをめざします。怪我の功名という言葉がしっかりハマるといいなと思います」。

 出水田プロともに火曜日に練習ラウンドを行った香妻 陣一朗プロ。プレーの合間に大爆笑が起きるのは、幼なじみの二人らしいいつもの光景です。今シーズンは、国内ツアーに加えて、同じくシード権を持つアジアンツアーでもプレーしてきた香妻プロ。シーズン中盤までは目立った成績は残せなかったものの、9月以降、国内の2試合でトップ10フィニッシュを果たすなど、調子を上げてきた感があります。ただ、プロ本人の感想は違うようで、「今年は、〝こんなに悩んだのは久しぶり〟というぐらい、調子がよくなかったです(苦笑)。原因はパッティングで、開幕からずっと苦しんでいました。途中、1、2か月よくなったのですが、最近またよくないです。パットしていて、なんだか気持ち悪いというか、気持ちよく打ててないですね」という話を裏付けように、スタッツを見ると、毎年トップ10以内にランクインしている平均パットが、今年はランク外。その一方で、「ショットは悪くないです」というように、ドライビングディスタンスは300ヤードを超え、ランキングも去年から9位(※11月12日時点)とジャンプアップしています。

 中学、高校時代を宮崎で過ごし、その時代からフェニックスCCを知る香妻プロが、DPTでの優勝争いのカギと話すのは、「例年よりも仕上がっていて、速い」というグリーン。
「今の自分のパットの感じからするとどうなるかわからないですけど(苦笑)、応援してくれる人もたくさん来るし、出るからには優勝を狙います。何かきっかけを掴んで優勝争いがしたいですね。頑張ります」と話す香妻プロ。慣れ親しんだコースでの爆発に期待しましょう。

《ダンロップフェニックストーナメント開幕直前スペシャル》
TEAMスリクソン・インタビュー

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