そんな稲森プロは、火曜日(14日)にコース入りしてインの9ホールを練習ラウンド。「例年とくらべて、ラフはちょっと短いけど、グリーンは速くなっているかなと感じました。ティショットは、ただフェアウェイに置くだけではダメで、点で狙っていかないと、セカンドショット以降がきつくなるかなと思います」と、今年のコースの印象と、ティショットに絶対の自信をもつ稲森プロならでは攻略ポイントを話してくれました。さらに自身の抱負について、「予選突破するのを前提に、初日、2日目はボチボチ行って、3日目、4日目ぐらいで上位争いができればいいかなと思っています。流れでボンとビッグスコアが出るならそれに越したことないですけど、〝無理をしたらいいことはない〟ということを、今年の日本オープンで学びました(苦笑)。だから今週は謙虚に行きます」とコメント。今年50回目を迎えたDPTですが、稲森プロにとっても区切りの10回目の出場となるだけに、大会初優勝に期待がかかります。
出水田 大二郎プロは、月曜日(13日)にコース入りし、アプローチショットとパットで調整。そして翌火曜日には、香妻 陣一朗プロとアウト9ホールの練習ラウンドを行いました。先月上旬に肩を痛め、先々週、先週とツアーを欠場。今週は、かつてフェニックスゴルフアカデミーの練習生として腕を磨いた出水田プロにとっては、特に思い入れのある大会ということで、満を持してツアーに復帰したそうです。現在の肩の状態について聞いてみると、「トレーナーさんにケアをしてもらって、だいぶよくなりました。飛距離はいつもより少し落ちているのですが、スイングで無理ができないので、いい感じに力が抜けて、ショットの調子は悪くないです」と明るい表情で話します。
出水田プロともに火曜日に練習ラウンドを行った香妻 陣一朗プロ。プレーの合間に大爆笑が起きるのは、幼なじみの二人らしいいつもの光景です。今シーズンは、国内ツアーに加えて、同じくシード権を持つアジアンツアーでもプレーしてきた香妻プロ。シーズン中盤までは目立った成績は残せなかったものの、9月以降、国内の2試合でトップ10フィニッシュを果たすなど、調子を上げてきた感があります。ただ、プロ本人の感想は違うようで、「今年は、〝こんなに悩んだのは久しぶり〟というぐらい、調子がよくなかったです(苦笑)。原因はパッティングで、開幕からずっと苦しんでいました。途中、1、2か月よくなったのですが、最近またよくないです。パットしていて、なんだか気持ち悪いというか、気持ちよく打ててないですね」という話を裏付けように、スタッツを見ると、毎年トップ10以内にランクインしている平均パットが、今年はランク外。その一方で、「ショットは悪くないです」というように、ドライビングディスタンスは300ヤードを超え、ランキングも去年から9位(※11月12日時点)とジャンプアップしています。