2024/11/13

SRIXONツアー情報契約プロレポート

《TEAMスリクソンin ダンロップフェニックストーナメントVOL.2》スリクソンのNEWクラブを続々投入

 10月のオープンウィークにドライバー、フェアウェイウッド(#3)、アイアンをすべて『スリクソン ZXi シリーズ』にスイッチし、地元・鹿児島で開催された「鹿児島オープン」で優勝を飾った出水田 大二郎プロ。さらに先週、ドライバーを同じシリーズの『スリクソン ZXi TR』に替え、宮崎に乗り込んできました。

「やはり小さいヘッドのほうが、操作性はいい気がします。僕の場合、ヘッドが大きいとどうしても振り遅れたり、インパクトでタイムラグを感じてヘッドが戻って来なかったりする感じがあって。それで『TR』にしてみたら、インパクトでの違和感がなくなって、イメージ通りのインパクトができて、飛び方もいい感じになりました。なので、今週もこれでいきます」。

 フェニックスCC攻略のいちばん大事なポイントについて、「ティショットで林に入れないこと」と話す出水田プロにとって、ドライバーショットの感触が良好なのは明るい材料。さらに、
「パー5はすべて2つで届くので、しっかり伸ばしていきたいですよね。今年はラフも短めで、伸ばし合いになる気がします。そういう展開で取りこぼしがあったら上位にいけないので、バーディ合戦についていきたいと思います」
 と今年の試合展開を予想していました。

 現在、賞金ランキング58位で、シード権はほぼ当確の出水田プロ。それについて尋ねると、
「大丈夫だとは思いますが、まだ100パーセントではないし、シード権を獲ったからと言って、低い順位では来年出られない試合もあります。だから、もっと上をめざして、最低でも来年全試合に出られる位置にいたいなと思います」
 と言い、続けて「だから、絶対今週が大事ですね。僕自身、本当にメジャーよりもメジャーな大会だと思っているので、リーダーボードの上の方に行けるように頑張ります」と力強く宣言していました。

 以前からコンボセットアイアンを採用している片岡 尚之プロ。9月中旬に『スリクソン ZXi シリーズ』アイアンを実戦投入した際も、そのスタイルを踏襲し、3番~5番はポケットキャビティの『スリクソン ZXi5 アイアン』を、6番、7番はハーフキャビティの『スリクソン ZXi7 アイアン』をバッグインしています。
 それぞれの印象について尋ねると、
「〝5〟は、これまでのモデルも打ちやすいという印象はあったのですが、より打ちやすくなったと思います。ボールが上がりやすくなって、ミスにも強い感じですね。〝7〟も打ちやすさは変わっていないのですが、それにプラスして打感がさらによくなりました」

 と、それぞれの進化を感じ取っている様子。ちなみに『ZXi7 アイアン』は、バックフェースの厚肉部分が増したことに加え、素材にこれまでよりやわらかい軟鉄を新たに採用したことで打感が向上しています。
 そんな片岡プロに、今シーズンのここまでの自身のプレーを振り返ってもらうと、
「今年は、優勝争いをしたのは、自分の中では『中日クラウンズ』での1回だけで、その後はトップ10に2回しか入れていないんですよね(苦笑)。ただ、調子が悪くても予選を通過できることが増えたので、その点では安定してきた感はあります」
 とコメント。賞金ランキングも現在20位と、自己最高だった去年の19位を更新できそうな位置につけています。
 片岡プロといえば、DPTに初出場した2021年大会でいきなり優勝争いを演じ、2位タイに入賞。やはりフェニックスCCへの印象はいいのでしょうか。

「僕がゴルフを覚えた北海道と同じ洋芝というところが強みではあると思いますし、本当にショットの調子がよければ、自分に合っているコースだとは思います。調子が悪かったら林に入ってばっかりでキンコンカンコンするイメージはありますけどね(笑)。でも一回優勝争いを経験している試合なので、〝こういうゴルフができたら優勝争いに食い込めるだろう〟という感覚は知っているので、そういうゴルフが今年もできれば。とにかく、ツアーの中でもいちばん頑張りたい試合なので気合が入りますし、結果はどうあれ、全力を尽くします」。

 昨日の記事で紹介した、DPTの会場内で行っている商品開発のための計測テスト。スリクソン・ボール契約の平田 憲聖プロにも、調整の合間にボールテストをお願いしました。ダンロップの研究開発スタッフによると、平田プロがボールの本格的なテストを行うのはこれが初めてだそうです。
 スリクソンのボールは中学生から愛用していると言い、現在は『スリクソン Z-STAR ♦️(ダイヤモンド)』(以下、♦️)を使用しています。

「♦️は、ショートゲームの打感はソフトだけど、ロングショットは食いつく感じがあるので、そこがこのモデルを選んだいちばんの決め手です」
 と、♦️をチョイスした理由を解説してくれた平田プロ。ボール選びで最も重視するのもやはり打感で、特にパットとアプローチの打感が大切とのこと。さらに、アプローチでのスピンの入り方もチェックポイントで、「それが♦️はいちばんしっくりきます」。

 先日発表されたNEWモデル(来年1月発売)は、今回のテストで初めて試打。感触は良好のようですが、スイッチするのは来シーズンになりそうとのこと。というのも、ご存じのように、現在激しく賞金王を争っているため。そんな平田プロに現在の自身の調子について聞いてみると、

「(月間3勝した)9月とそこまで変わっていないんですけどね。あの時期は、ミスショットがいい結果につながったこともあったのですが、逆に今はいいショットなのに、なかなか結果に結びつかない部分があります。そんなに悪い感じではないので、ちょっとしたことで変わりそうな気がしています」

 とコメント。そうして迎える自身3度目のDPT。昨年は7位タイに入賞していますが、
「ティショットでは、ホールが狭く感じますよね。林に入れると出すのに苦労するというか、しっかりペナルティを払わないといけなくなるので、やっぱりティショットがまっすぐ行かないと戦えないなと思います」
 とティショットの重要性を強調。そして、
「本当にコースが難しいので、うまくマネジメントしながら、やっぱり上位争いしたいです。ここ最近あまりうまくいかないことが多いので、このDPTが上昇のきっかけになればと思っています。頑張ります」と、上位入賞を期していました。

 今シーズン、プロ9年目にして念願のツアー初優勝を飾り、現在賞金ランキングで8位につけている小木曽 喬プロ。今回で4度目のDPT参戦ですが、シードプロの資格で出場するのは今年が初めてになります。
 小木曽プロも、他のプロと同様、クラブを『スリクソン ZXi シリーズ 』にスイッチしていますが、その中でも、お気に入りの一本として挙げてくれたのがフェアウェイウッドの#3。

「〝顔〟がよくなって、歴代のスリクソンの3Wの中でいちばんいいなと思っています。フェースがまっすぐ向いているし、フェース面もしっかり見えるので、上がりやすさもあります。拾いやすくなったけど距離は落ちていないので、長いパー5で2オンを狙えます」
 と高く評価しているようです。

 6月の初優勝以降もコンスタントに上位に入賞し、先月は目標にしていたPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」への初出場も果たした小木曾プロ。そんな後半戦の成績には必ずしも満足していないものの、15位タイに入った先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では収穫があったようで、
「実は調子が悪かったのですが、そんな中でも、なんとかあの成績で終われるようになったので、レベルの底上げはできているかなとは感じます」。
 そんな自身の成長を確かめる上でも、今大会は最高の舞台。小木曽プロによれば、昨年のオフに谷口徹プロ主導で行われたフェニックスCCでの合宿に参加し、ラウンドもかなりこなしたそうで、

「グリーンが小さいし、ラフに入れるとピンを狙えなくなるので、やはりティショットが重要。ティショットをフェアウェイに置ければ、チャンスになるホールが多いと思います。ツアーの試合を開催しているコースの中ではプレーし慣れているコースなので、普通にプレーできれば、いい位置にいけるかなと思います」
 とコース攻略に自信をのぞかせる小木曽プロ。さらに、
「賞金ランキングでトップ5に入りたいですね。それには、今週優勝しないと。頑張ります」
 と、今季2勝目、そしてホストプロとしての優勝に意欲を見せていました。


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